中日スポーツ5/10(月) 16:52
https://news.yahoo.co.jp/articles/5bc8fc72831b30883ab500c9a3f3fae37ab87053

 プロ野球の斉藤惇コミッショナーとJリーグの村井満チェアマンは10日、コロナ禍での今後の試合運営について、無観客開催を疑問視する姿勢を示した。

 この日は日本野球機構(NPB)とJリーグによる「新型コロナ対策連絡会議」がオンラインで行われ、6月中に決定するとされる東京五輪・パラリンピックの観客の有無についても議題に上った。会議後、専門家チームで愛知医大の三鴨広繁教授は「(五輪は)海外からの客は入れないが、今の雰囲気では無観客になり得る。その時にプロ野球とJリーグは観客を入れてやっていいのか、慎重に議論を重ねることになる」と話した。

 これに対して斉藤コミッショナーは、データ分析などの科学的な手法で観客の感染を最小限に抑えていることを強調し「そのためにお金を使い、データを集め、海外とも情報交換をしながらやっている。無観客の状況は単なる試合数の消化で意味がない。12球団のオーナーさんもそうおっしゃっている」と言い、村井チェアマンも「お客さまがいてくれることで選手は高いパフォーマンスを出し、その活躍が多くの方々に生きがいや張り合い、場合によっては免疫力も高めるような作用もすると思っている」と語った。

 また、今後自治体などから再び無観客開催を要請された時の対応について、斉藤コミッショナーは「感染率が下がってきたところに試合を持ってくる延期という形が一番可能性がある」とした。