世界スーパーミドル級3団体統一戦、ビッグマッチに7万3000人超の観衆熱狂

 ボクシングの世界スーパーミドル級3団体王座統一戦12回戦が8日(日本時間9日)、米テキサス州アーリントンのAT&Tスタジアムで行われ、カネロことWBAスーパー&WBC王者サウル・アルバレス(メキシコ)がWBO王者ビリー・ジョー・サンダース(英国)に8回終了TKO勝ちした。わずか2か月半ぶりの試合で3団体統一に成功し、WBAは3度目、WBCは2度目の防衛。サンダースはプロ初黒星を喫した。戦績は30歳のカネロが56勝(38KO)1敗2分け、31歳のサンダースが30勝(14KO)1敗。

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 カネロが3つのベルトを手にした。初回は互いにジャブを打ち合う展開。サウスポーのサンダースに対し、カネロがガードを固めて圧力をかけた。2回、ロープ際に詰め寄り、タイミングを外した右ストレートがヒット。3回にはサンダースもワンツーやフックを打ったが、カネロの巧みなディフェンスを崩せない状態が続いた。

 4回、カネロがさらに前に出た。右ボディーストレートなどでダメージを蓄積させると、右アッパーもヒット。5回にはサンダースの放ったダブルのジャブを被弾し、打ち合いとなった。8回に攻め立てると、会場を煽って声援を要求。サンダースの右目が腫れあがっており、ラウンド後に8回終了TKO勝ちで決着した。

 英興行大手・マッチルーム社で社長を務めるエディー・ハーン氏は、試合直前にツイッターを更新し、7万3126人の観衆が集まったと発表。試合前からカネロに大歓声が注がれた一方、サンダースはブーイングを浴びる大アウェーだった。

 カネロは、最も権威のある米専門誌「ザ・リング」が全階級のボクサーを格付けした「パウンド・フォー・パウンド(PFP)」で1位。2位のWBAスーパー&IBF世界バンタム級統一王者・井上尚弥(大橋)の上に君臨している。過去1勝1分けの宿敵で、IBF世界ミドル級王者のゲンナジー・ゴロフキン(カザフスタン)との3度目の対戦が海外メディアやファンから期待されている。

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5/9(日) 13:02配信