鈴木さんは筑波大附属高校出身。2017年、東京大法学部の推薦入学試験に合格している。同書で推薦入試への心構えをこう記している(一部抜粋)

*高校の授業と行事に積極的に参加し、学校を休まない
*評定平均で高校の上位1%以内を保つ
*国際サミットや、Stanford e−Japanプログラムなどに積極的に参加し、国内外の問題に目を向けながら実践的に英語力を鍛える
*東京大学の教授にも読んでいただける水準の論文を書く練習をする
*ボランティア活動をする
*英語の資格を取る

 鈴木さんは、東京大にはもともと一般入試で受ける準備をしていたので、全教科まんべんなく勉強していた。ここに並べられた項目はいずれもハードルが高い。相当な努力が必要だ。彼女は有言実行で、たとえば英検1級を取っている。もっとも、だれもがこなせるものではないだろう。だが、次のアドバイスは参考になるだろう。勉強に対する基本的な考え方である。

「覚えたい事柄に理屈があると疑ったら、まずは調べる。理屈と紐付くと納得感が味わえるので楽しく暗記できる。理屈と知識を関連付けると覚えやすく、忘れにくい」

 鈴木光さんのように、東京大在学中に芸能活動をする女子学生をテレビ、映画、舞台などで見かけるようになって久しい。その嚆矢となるのは1960年代、歌手の加藤登紀子さんであろうか。

 1990年代以降は高田万由子さん、菊川怜さん、八田亜矢子さんらが知られている。いわば東大生タレント、東大生アイドルである。

 彼女たちは東京大受験にどう取り組んだのだろうか。「東大生アイドル」は合格体験記を出している。いくつか紹介しよう。

 高田万由子さんは1990年に白百合学園高校から東京大に入学した。在学中、「たけし・逸見の平成教育委員会」(フジテレビ系)のほか、ドラマに出演していた。

 高田さんは『サクラサク。わたしの東大合格物語』(ビジネス社 2000年)で、東京大合格までの勉強法を披露している。同書によれば、日本史は以下のように学んでいた。

「教科書を始めから終わりまで欄外の注もすべて、重要な箇所にアンダーラインを引いては、書き出してノートをつくりながら、一通り全部読み通す。この一通り全部読み、とにもかくにも最後までいくことが大事。メモ用紙に書きながら覚えたり、声を出しながら覚えたり、どんな方法でもいいから、どんどん頭に入れていく。ちゃんと覚えられたかどうかをチェックするために問題集を解いて、ここでとりあえず終了」

 古文は次のような勉強法である。

「古文は原文と現代語訳を対にして、家の廊下にベタベタ貼り、洗面所の壁も貼り紙だらけになっていました。歯みがきをしながらでも何となくではなく、しっかりと意識して覚えていく。いつの間にか、家族中が『枕草子』とか『竹取物語』、『徒然草』や『平家物語』の古文単語を覚えていました」

 なお、センター試験、東京大の二次試験はフランス語で受験している。

 菊川怜さんは桜蔭高校出身。1996年、東京大理科一類、慶應義塾大医学部、早稲田大理工学部に合格した。東京大工学部建築学科卒業。在学中にスカウトされ、女性ファッション誌「Ray」の専属モデルとなった。「英語でしゃべらナイト」(NHK)に出演し、その後、数多くのドラマに出て、主役を演じたこともあった。

全文はソース元で
https://news.yahoo.co.jp/articles/eeebdb9a0b81b8331f4dc0b31ca98b6ec74f323c
https://amd-pctr.c.yimg.jp/r/iwiz-amd/20210427-00000014-sasahi-000-1-view.jpg