告発の陰にいる男性とは
 実は、その頃から彼女には“男”に関する噂が浮上していた。空手界に詳しい記者が明かすには、

「植草選手との交際が噂されているのは、東京六大学の空手部で主将を務めた経験もあるパーソナルトレーナーです。彼が植草の空手着を身につけて、得意げに稽古をしていたこともありました。植草が配信するYouTubeなどの動画を撮影、編集しているのも彼だと言われています」

 今回のパワハラ告発について、植草はかなり限られた関係者にしか相談を持ちかけていない。そのため、

「香川さんを告発した背景に彼の存在があったのではないかと囁かれています。ふたりの配信した動画に横槍を入れられたことが、今回の一件に影響しているのではないか、と」(同)

 また、彼女が訴える〈大学院進学〉に関しても、

「植草は昨年11月頃、筑波大学の大学院で学びたいと香川さんに伝えたそうです。その時点で東京五輪まで1年を切っていたため、香川さんは“いまは五輪に集中して一生懸命に稽古をすべきだろう”と諭した。しかし、彼女は泣きながら“帝京の練習は嫌いです。それにオリンピックの後のことが不安で仕方がありません”と言うばかりだった。実際、練習への遅刻や無断欠席も目立ち、稽古に身が入っていない状態で、昨年末の日本選手権でも3回戦で敗退してしまった」(同)

 植草は今年3月の強化合宿への参加を香川氏に拒否されたとも訴えるが、

「彼女は2月に肉離れを起こしています。悪化すると試合にも影響しかねないので香川氏は合宿を見合わせるよう伝えたのです」(同)

「我が子同然に可愛がってきた」
 さらに、別の全空連関係者はこう付け加える。

「香川師範が植草を可愛がっていたのは間違いない。数年前にナショナルチームが海外遠征した際、彼女が個人的に雇ったトレーナーの帯同を求めてきたことがあった。他の選手からは不満の声が上がりましたが、最終的には師範が認める格好で特例的に許可されています。カウンセラーをしている師範の奥さんも、植草から相談されると親身になって対応していた。植草は、昨年12月頃から師範と顔を合わせるのも辛くなったとブログに綴っていますが、ちょうどその頃、“奥さんと使ってください”と師範に自分で焼いた湯呑をふたつプレゼントしているのです」

 やはり、あまりに突然のパワハラ告発に空手界の関係者は困惑を隠しきれない様子だ。

 渦中の香川氏を直撃したところ、植草の告発については「いまは何もお答えできない」としながら、

「10年以上も植草の指導を続け、我が子同然に可愛がってきたつもりです。そんな彼女の顔を竹刀で突くような危険なことをするわけがありません。そこだけはハッキリと言っておきたい。たしかに、動画を巡って言い争いになったのは事実です。“あまりにはしたないじゃないか”と親心で𠮟りました。植草には誘惑に惑わされることなく、空手道に邁進してほしかった。大学院進学の話についても五輪を目指して精進するなら認めると伝えています。師弟として当たり前の信頼関係が失われてしまったのなら残念でならない」