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川島明MC「ラヴィット!」早くも1%台 それでも大手術≠ナきない局アナ事情
早くも正念場の川島
 朝の情報番組「ラヴィット!」(TBS系)の視聴率の爆死≠ェ続いている。第5回となった2日の視聴率は2・1%と第4回よりわずか0・3ポイントの微増。まだ始まったばかりとはいえ、かなり危険な領域をさまよっている。これまでのワイドショー路線からエンタメ路線にチェンジ。田村真子アナウンサー(25)をMCに据え不退転の決意≠示してはいるが…。

 落語家・立川志らくの毒舌が話題となりながらも、視聴率が低迷した「グッとラック!」に代わって、「ラヴィット!」は3月29日にスタート。お笑いコンビ「麒麟」の川島明をMCに据えて日本一明るい朝番組≠キャッチフレーズに、暮らしに役立つ情報番組との触れ込みで、政治や事件などのニュースは扱わない方針としている。

 だが視聴率は初回から2・7%と低迷。その後も上昇に転じるどころか、さらに下がってしまい2%前後をウロウロ。今月1日には1・8%と、とうとう1%台にまで落ち込んだ。

「まだ始まったばかりとはいえ、今後も全く上昇気配が見えないとテコ入れせざるを得ない。手っ取り早いのはニュースを扱うことだけど、そうはいかない事情もある」(TBS関係者)

 かつて、テコ入れして何とか数字を上昇させた情報番組といえば、フジテレビ系の「バイキング」(現在は「バイキングMORE」)がある。

 2014年にスタートした同番組は当初、エンタメ路線を突き進んだ。サンドウィッチマンが全国の砂浜でロケを行う「生中継!日本全国 地引き網クッキング」が人気コーナーとなったが、全体的に視聴率が低迷したため、現在のように話題のニュースを扱う番組に様変わりした。

 ただ「ラヴィット!」は、「バイキング」のように簡単には路線変更できないという。その理由はMCを務める田村アナにある。正統派美女として人気がある田村アナは、今月から入社4年目に入った若手のホープ。父は田村憲久厚生労働大臣という血筋もあって、局内では「将来は報道のエース」と期待されていたという。

 だが厚生労働大臣は、新型コロナウイルスの感染対策の責任者で矢面に立つ立場だ。いま田村アナに報道をやらせるとなると、父の仕事ぶりについてもコメントせざるを得なくなる。

「田村アナが、父の政策について称賛ばかりしたら文句を言われそうだし、かといって批判するわけにもいかないでしょ? だからニュースを扱わない≠ニの方針をうたった『ラヴィット!』のアシスタントに田村アナを据えたのは、『絶対に方針は変えない』『エンタメ路線を貫く』という意思表示でもあるんです」(同)

 厚労省をめぐっては、先月同省職員23人が深夜まで会食していたことが発覚して大炎上。田村厚労相は謝罪に追い込まれ、大臣給与2か月分を自主返納する事態になっている。

「この問題について、普通のワイドショーなら当然扱うが、『ラヴィット!』はニュースは扱わない≠ニしているため、田村アナはコメントすることはなかった。田村アナがアシスタントを務める限りエンタメ路線を続けざるを得ないでしょう」(同)

 期待の若手ホープを据えたことはアダとなってしまったようだ。(視聴率は関東地区、ビデオリサーチ調べ)

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https://news.yahoo.co.jp/articles/94985511488230ad8d7762fe6375281a6f2752c1