「おまえ、ムヒ、こんなムチャクチャにすんな。オラァ、片付けろ、ボケェ。どこ置いた? おまえ、コラァ。あぁ、ナニ? おまえじゃない? はよ言え。誰がやんねん」

 ドスの利いた関西弁で娘を怒鳴り散らす――。 デイリー新潮がネット上に公開した音声データから、元関脇「嘉風」の妻の娘に対する凄絶な虐待の実態が明らかになった。

 長女の体を蹴ったり、髪の毛を引っ張ったとして嘉風(中村親方)の妻、大西愛容疑者(42)が22日、暴行の疑いで警視庁に逮捕された。

 昨年6月中旬、大西容疑者は東京都世田谷区の自宅マンションで、かゆみ止め薬「ムヒ」のスポンジヘッドがちぎられているのを見つけ、激高。小学5年生の長女(11)を問い詰めた。娘が「私じゃない」と否定すると、ベッドに押し倒して殴りかかり、顔面辺りに蹴りを入れた。さらに悲鳴を上げて泣きじゃくる娘に「目に入れたろうか」とスゴみ、ムヒを塗りこもうとしたという。

「娘は度重なる母親の暴力とヒステリーぶりを父親に訴えていたようですが、嘉風はまさか実の母親がそんなことをしているとは想像できなかった。嘉風の前では普通に接していたようですから。娘にしてみれば、動画を撮影して父親に救いを求めるしかなかったようです」(捜査事情通)

 娘への虐待がバレたことを察知した大西容疑者は、ある行動に出る。

「嘉風を怒らせるようなことを言ったり、挑発して暴力を振るわせようとしたのです。約1カ月後の7月、大西容疑者から『(嘉風に)首を絞められた』と110番があった。ただいくら調べてもDVがあった形跡はなく、捜査の過程で娘への虐待が明らかになった。大西容疑者は子どもをほったらかして遊びに出掛け、食事は缶詰ということもあったそうです。その一方で高級ブランド品で着飾った姿や豪華な食事など、セレブな生活ぶりをSNSで頻繁に発信していた」(前出の捜査事情通)

■嘉風が一目惚れし遠距離恋愛

 もともと嘉風は「愛妻家」として知られ、娘のことも溺愛していた。

「2005年の大阪場所の際、食事会に参加していた3歳年上の大西容疑者に一目惚れした。連日、電話とメールで口説き落とし、東京と大阪で遠距離恋愛を続けた。何度もプロポーズをしては断られたそうですが、08年にようやく籍を入れた。翌09年に行われた結婚披露宴に生まれたばかりの長女を同席させ、本当に幸せそうだった。結婚後も夫人が長女のために作ったキャラクター弁当をSNSに連日アップし、『娘の幸せは私の幸せ』と書き込んでいたほどです」(相撲記者)

 嘉風は昨年7月、長女と長男を連れてマンションから出ていき、大西容疑者と離婚調停中だという。ベタ惚れしていた女房が最愛の娘を虐待し、娘が撮影した動画で女房が逮捕されるとは、やりきれない思いだろう。

https://news.yahoo.co.jp/articles/ebb320fa677cdb6fad1dc44eb8cd57b7f54dd3f4
3/23(火) 11:11配信
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