永野 知的音楽コラムで再脚光、芸風とギャップ大きく「見る目変わった」
2/23(火) 5:30 スポニチアネックス
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コラムニストとして高く評価され始めている永野
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 「ゴッホより〜、普通に〜、ラッセンが好っき〜」のネタでおなじみのお笑いタレント、永野(46)がコラムニストとして再ブレークの兆しを見せている。
昨年11月にデジタルメディアサイト「JASON RODMAN」で音楽コラムをスタート。幅広い知識と斬新な切り口で読者から「見る目が変わった」と高く評価され、このコラムをきっかけに大手出版社から音楽に関するエッセー本出版の話も出ている。

 数々のヒット作を手掛ける敏腕編集者の一人は「永野さんの破綻、破壊的なイメージとは真逆で、非常に知的に構築されており、何より文章が流麗で読みやすい。プロも嫉妬する才能だと思います」と評している。

 「U2は『POP』まで行くしかなかった」と題したコラムでは、アイルランドの人気バンド「U2」に自身との共通点を見いだした。

 97年のアルバム「POP」は、U2が硬派なロックからテクノなどを取り入れたサウンドに転換した象徴的な作品。永野自身は95年のデビュー後、20年近くコアなファンの間でアングラ的な人気があったが、13年ごろから芸風を変更。16年に“ラッセンネタ”で41歳の遅咲きブレークを果たした。
路線変更でかつてのファンを裏切ったことを重ね合わせ「どちらも最低の評価なんですけど、どちらも今まで自分で自分を縛ってた鎖を無理やり引きちぎるんです。U2は実験のためなんですが、自分は売れるためです」とつづる。
独自の視点で切々と語りかけてくるようなコラムに「今年一番震えた」などの声も上がった。

 洋楽に触れたきっかけは6つ上の兄。13歳の時にブライアン・アダムス(61)の「ヒート・オブ・ザ・ナイト」のミュージックビデオを見て、引き込まれ、知識を深めた。
「ブレークした時にマイナスになると思って隠してた部分が評価されてうれしいです」と反響を喜び「これを機に最近のネタも見てください」と呼び掛けている。

(おわり)