最速163キロを誇るロッテ・佐々木朗希投手(19)が本紙のインタビューに応じた。「令和の怪物」の1年目は、右肘の違和感もあり体力強化に専念した。今年で東日本大震災から10年。小学校3年時に岩手県陸前高田市で被災した若者は、大きな宿命も背負う。19歳の本音に迫るべく、野球だけでなく、さまざまな質問をぶつけた。(聞き手・横市 勇)

 ――2年目のキャンプ。1年目とは見える景色も違う?
 「精神的に余裕があるとは思います。どの練習があるとか、これは疲れるとか、流れが分かっているので。1年目よりも落ち着いてできています」

 ――昨年の石垣島は「朗希フィーバー」に沸いた。今年は無観客。どう感じたか。
 「(昨年より)報道陣の数が多いか、少ないかは分からない。ただ、ファンの視線は(たくさんいても)全然気にならないです」

 ――昨年から投球フォームも変わり、オリックスの山本に似ていると感じた。
 「マネとかはしていないんです。ただ、いろんな選手を学生時代から参考にして、自分なりに過去の経験による知識も少しあるので、その中でいろいろと組み合わせていったら、この形になった」

 ――お笑いが好きだと話していた。宿舎では見ている?
 「あまり見ていないですね。(動画で出ているものは)見尽くしました。(お笑いの)ネタって、なかなか更新されないので。(同じ動画を)2回見るのも、どうかなと。最近はスマートフォンもなるべく見ないようにしている。目が疲れるので。そうなると体も疲れる。いいプレーができるようにするためですね」

 ――今年の11月で20歳になる。成人してやってみたいことは。
 「ないですね。今のところはお酒も興味ないです」

 ――アスリート、芸能人、歴史上の人物…ジャンルを問わず今、気になる人はいる?
 「イチローさんが智弁和歌山を指導した話は気になりました。ニュースとかで見ました。小学生、中学生、高校生、教えることは全部違うと思うけれど、高校生にはどんな言葉を掛けたりするのか。技術的なことはどんなことを教えるのかなとか…。そんなことが気になりました」

 ――将来的には自分もマネしてみたい?
 「野球をしている子供たちのために、僕ができることがあったら、何かしたいとは思います」

 
https://news.yahoo.co.jp/articles/b36bfb2445f674def05faf898d56f8b4826d6cdd
2/9(火) 6:00配信