私は芸人なので、テレビ局や広告代理店の方々に会う機会が多いです。最近、彼らの話を聞いて、不思議に思っていることがあります。ほぼ全員が「新型コロナウイルスなんて大したことはない」と言うのです。
【表】想定される主な政治日程と衆院解散のタイミング
 初めは、どういうウイルスか分からなかったので警戒していたが、季節性インフルエンザより感染者数や死者数は少ない。感染防止策をとっていれば、それほど新型コロナは脅威ではないと。
 私は聞きました。「では、なぜテレビは過剰ともいえるコロナ報道を止めないのか?」と。
 大手広告代理の知り合いが、とんでもないことを言いました。
 「コロナ報道は止めないよ。テレビ局の上層部の多くは、『もう一度、政権交代を本気で起こしたい』と考えているからね」「彼らにしたら、新型コロナは政権交代への最大かつ最後のチャンスなんだよ」
 私は驚きを禁じ得ませんでした。でも、某ワイドショーの報道などを見ていると、うなずける点は大いにあります。
 例えば、政府の観光支援事業「Go To トラベル」を、コロナを感染拡大させた諸悪の根源のように批判していましたよね? ところが、菅義偉首相が年末年始の全国一時停止を決めると、「観光業が大変だ!」という報道にすり替わった。

いやいや、お前さんたちが「GoToを止めろ!」と散々煽ってきたのではないかと思いますよ。コメンテーターは、そうした矛盾を棚に上げて、何も語らない。
 しかし、国民はそうした番組をずっと見続けるから思考停止して、一億総コロナ脳になって、恐怖で動けなくなる。そうしている間にも、経済はどんどん疲弊し、次々と街の灯りは消えてゆく。
 大手広告代理店の知り合いは続けます。
 「結局、それを誰よりも喜ぶのは中国なんだよね」
 なるほど! それなら、「日本的リベラル」の放送局が、中国批判をしないのと一致する。彼らは、この国を中国共産主義の属国にしたいわけ? ただ自民党が崩れればいいわけか?
 もうみんなで、「ワイドショーボイコット」運動をするべきだとも思いましたね。

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20201224-00000009-ykf-ent