スポーツ報知評論家の桑田真澄氏が29日、TBS系「サンデーモーニング」(日曜・前8時)にリモート生出演した。

 番組では、ソフトバンクが「SMBC 日本シリーズ2020」で2年連続で巨人に4連勝し日本一になったことを報じた。

 桑田氏はソフトバンクと巨人の差を「フロント」と「選手」と指摘。フロントについて「一言で言いますと、豊富な資金力を生かして結果を出したということです」とした上で「選手の総年俸を調べますとジャイアンツは43億円で12球団でも2位なんですけど、その上をいっているソフトバンクは65億円を使って約20億の違いがあるんです。その資金力を生かしてまず環境を整備し選手を発掘する。そして競争する場を作り上げる。指導者とフロントの情熱ですよね」と分析した。

 さらに選手について「本来のスポーツのあり方を実践したと思っています」とし「日本のスポーツ全体そうなんですけど勝負の厳しさばかり前面に出て楽しむという要素が欠けている。今回ソフトバンクの選手を見ていると自分で考え、選手同士が協力してプレーしているように見えた」と分析した。

 その上で「一方、ジャイアンツは指示待ち。本来の(これまでの)野球界のあり方ですよね。指示待ちのスポーツをしていた。(ソフトバンクは)新しい時代の野球を選手たちも実践して楽しく自分で考えてプレーしていた。非常に対照的に見えたシリーズ」と解説した。

 さらに「選手も個々の実力も大事だと思うんですが、指示を待って動くのではなくてもっと自分で考えて動くことが普段の生活、練習から大事」と指摘していた。

11/29(日) 9:58
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