■亀梨和也との処分の差に憤り


11月12日発売の『週刊文春』(文藝春秋)では、山下の退所の経緯についてより詳しく報じている。

記事によると、山下の自粛期間は2020年いっぱいを予定していたという。
しかし、酒席に同席していたKAT−TUNの亀梨和也(34)は「厳重注意処分」にとどまり、
映画の舞台挨拶で簡単な謝罪をして以降は、それまでと変わらずに芸能活動を継続。

この“処分の差”に山下は不満を抱いていたという。

「山下は2003年にNEWSのメンバーとしてデビューし、2011年にグループを脱退しています。
NEWSを管轄していたのは、ジャニーズ事務所社長の藤島ジュリー景子氏です。

山下はNEWS脱退後はジュリー氏の管理下から離れ、
SMAPのチーフマネージャーをしていたI氏の下で活動するようになりました。

しかし、ジュリー氏と彼女の母親のメリー喜多川名誉会長、そしてI氏との関係がこじれ、
2016年1月にI氏がジャニーズ事務所を退所し、SMAP解散騒動が巻き起こります。

当時はSMAPだけではなく、“I氏派”のジャニーズタレントにも独立報道が取り沙汰されたのですが、
山下はいち早くジャニー喜多川氏に“自分は独立しませんから”と伝えたようです。

ただ、I氏の後ろ盾がなくなったことで山下はジャニーズ事務所の主流派に比べて肩身が狭くなり、仕事も干され、
“このままでいいのか”と危機感を抱くようになっていったと『週刊文春』では伝えています。

亀梨との処分に差が出たのは、山下が非主流派で、亀梨がジュリー氏のお気に入りだったからだ、と関係者の間ではもっぱらです」(前出の女性誌記者)

芸能プロ関係者は話す。

「同じくI氏派だったKis−My−Ft2(キスマイ)は、SMAP解散する前はSMAPとべったり一緒に動いていました。
しかし、SMAP解散以降はジャニーズ上層部から推されることはなく、不遇の時代が続いていたのですが、彼らは努力を重ねて徐々に認められていったといいます。

たとえば、嵐のコンサート終了後には、すぐにメンバーの楽屋には入らず、楽屋前の廊下で何十分もずっと待っているそうです。
それだけでなく、廊下を忙しなく行き来するスタッフにも“お疲れ様です”と挨拶を欠かさない。そういった陰ながらの努力が実り、昨年の『NHK紅白歌合戦』に初出場しています。

また、SMAPメンバーで唯一ジャニーズ事務所に残った木村拓哉(48)も当初は、他の4人とともに事務所を退所することで話が進んでいた。
しかし、1人事務所への残留を決めたことで結果的にI氏とは喧嘩別れの形になる。

I氏と敵対し、ジャニーズ愛を誓ったわけですから、必然的にジュリー氏は木村を厚遇する。
メリー氏もジュリー氏も木村のことを信頼したからこそ、今年7月にはオフィシャルファンクラブが立ち上がり、主流派に取り込まれていったということでしょう。
木村に関しては、妻の工藤静香(50)が、メリー氏とジュリー氏から気に入られているのも大きかったと言われています」

『週刊文春』によると、山下の10月末での退所についてジャニーズ事務所関係者は“海外逃亡”だと、怒り心頭だという。

「それでも山下は、長年事務所内で干されていたわけですから、今回の決断には納得できる部分もありますよね。
ただ、山下ほどの実績があっても、非主流派だとこれほどまでに冷遇されてしまうというのは驚きですよね。

I氏とジュリー氏の因縁は、嵐がデビューした21年前にさかのぼるといいます。I氏派のSMAPとジュリー派の嵐はほぼ共演することはありませんでしたからね。
しかし、“I氏派”という派閥がなくなって約5年が経った今も、その影響はまるでゾンビのようにジャニーズ事務所内部でうごめいている、ということですね……」(前出の芸能プロ関係者)

山下に続き、これ以上I氏派のタレントがジャニーズ事務所を去ることにならなければいいのだが……。
https://taishu.jp/articles/-/90355?page=2
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