◇17日 ア・リーグ優勝決定シリーズ(7回戦制)第7戦 レイズ4―2アストロズ(サンディエゴ)

 大リーグのポストシーズン(PS)は17日、7回戦制のリーグ優勝決定シリーズ(LCS)2試合が行われ、レイズはアストロズとの最終第7戦に4―2で勝利。12年ぶり2度目のワールドシリーズ進出を果たした。筒香嘉智選手(28)は出場の機会がなかったが、今シリーズは2試合で5打数2安打、0打点だった。

 先発右腕チャーリー・モートン(36)は5イニング3分の2を2安打無失点、6奪三振。150キロ台前半の直球と130キロ前後の宝刀カーブを丁寧に散らし、結局75球で早いカウントから打ってくるアストロズ打線を料理した。大リーグ公式サイトによれば、17年のLCSに加え、「複数のPS第7戦で5イニング以上を無失点」は、1991年ブレーブスのジョン・スモルツに次ぐ史上2人目の快挙だった。

 モートンにとって2017、18年に在籍した古巣のアストロズは、昨オフに17年当時のサイン盗みが発覚。モートンは今年2月、「サイン盗みをやめさせるために自分がもっと行動すべきだったと後悔している。間違いは間違いだ。自分は決して許されないだろう」と、レイズナインに謝罪していた。今シリーズは第2戦も5回無失点。古巣へのきつい“恩返し”だった。

 打線では、アロザレーナが1回に右中間へ先制2ランを流し打ち。今PS7号は、2008年に同じレイズのエバン・ロンゴリアが樹立したメジャー新人記録を更新。また、今PS21安打は、1996年ヤンキースのデレク・ジーター(現マーリンズ共同オーナー)の新人記録にあと1と迫った。さらにはズニーノが2回にソロ、6回に犠飛を放ち、2打点を挙げた。

 これまで球団史上唯一の出場だった08年のワールドシリーズ(WS)は、岩村明憲元三塁手(現福島レッドホープス監督)を擁し、創設11年目で初のBクラス脱出から地区優勝、リーグ優勝。だが、フィリーズとのWSは1勝4敗で涙をのんだ。悲願の初頂点へ、再び挑戦権をつかんだ。

https://news.yahoo.co.jp/articles/4819342f36d65bb7dab36c6fe4147c839c9a3208
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