スペイン2部サラゴサを退団した元日本代表MF香川真司(31)について、7日付の地元紙ペリオディコ(電子版)はサラゴサ市に寄付で大きな貢献をしたと報じた。

香川は、3月にサラゴサ市議会、地元財界が中心になって立ち上げた新型コロナウイルス対策基金「バモス・サラゴサ」に賛同。昨季年俸40万ユーロ(約5000万円)の1割にあたる4万ユーロを寄付したそうで、
同紙は「香川は人生においてお金は最も重要なものではないと語っていたが、寄付は彼の寛大さ、気前の良さの表れだ」と表現。

8月20日までに同基金に集まった総額は51万7000ユーロ(約6463万円)で「香川の貢献は総額の約8%にものぼった」と割合の大きさを伝えた。

サラゴサ出身でマンチェスター・ユナイテッド(イングランド)時代に香川の同僚だったスペイン代表MFアンデル・エレラ(31=パリ・サンジェルマン)は4月に「友人の香川真司に特別に言及したい。
サラゴサに来たばかりにも関わらず、基金に素晴らしい貢献をしてくれた」と感謝していた。

香川は昨夏にドルトムント(ドイツ)から2年契約でサラゴサに加入。昨季はリーグ戦31試合で4得点1アシストに終わり、チームは1部昇格を逃した。契約は1年残っていたものの、クラブは放出を決断。
2日に退団が正式に発表された。同紙によると、スペイン2部サバデルが既に獲得オファーを提示しており、香川の決断を待っているという。

同紙のコメント欄には地元ファンから「彼のプレーを見るのが喜びだった。サラゴサの最高の選手の1人だった。スペイン語もすごく勉強していた」「彼を追い出したのは理解できない。
低年俸でも加入してくれたのに。紳士で決して悪い態度を見せなかった」「素晴らしい男。クラブ幹部とは違う」と香川への感謝の言葉とともに、戦力外としたクラブ首脳への批判が並んだ。

10/8(木) 18:08配信 スポニチ
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