「“将来の夢”なんて言っていないで、今叶えればいいじゃん」

起業家・堀江貴文さんは、よく「将来ではなく今やれ」と言います。

しかし、なかなか行動に移せない人は多いはず。

それは無意識のうちに世間の常識に染まりきって、自分に見えない枷をはめてしまっているのが原因なのかもしれません。

堀江さんは、今年9月に上梓した『将来の夢なんか、いま叶えろ。』(実務教育出版)のなかで、多くの人が陥っている固定概念を捨てるよう語りかけます。

私たちが陥っている固定概念とは? そして克服するためにはどうすればいいのか?

同書から一部を抜粋、再構成してお届けします。

就活なんて「ムリゲー」はいますぐやめろ
新卒一括採用なんて、正直なくなってしまえばいいと思う。

誰得で、あんな非効率で粗悪なルールが残っているのか? 僕にはさっぱりわからない。

新卒一括採用を企業が採用しているうちは、まず学生側の不利益が大きすぎる。学校を卒業した後に身を置く環境を学生主導で選べないのだ。

それはつまり、自分の人生を自分で決められないことを意味する。

たとえば、就職する会社が大企業であったとしても、安心でいられるか?

数年したら不況で沈没する船かもしれない。しかも、その船には乗員全員の救命ボートが積まれていない危険だってある。

図体が大きいだけのタイタニック号は、乗り心地はいいかもしれないが、航海の途中で悲惨な末路を迎える可能性もありえるのだ。

先行きの月収の不確定要素も大きい。

日本の会社は原則として、年功序列で毎年給料が上がっていく仕組みとなっているが、少子化で労働人口は減っている。政府が発表する人口ピラミッドの統計を見れば、明らかだ。

給料が着実に毎年上がっていく保証がないどころか、減っていく方が保証されていると言ってもいいくらいだ。

大企業の管理職や幹部ポストの数も年々減っている。

ヒラで十数年耐えて泥水を飲んでいても、役職に就けない人は増える。

ほとんどの社員は飼い殺しにされたまま、会社に貴重な人生の時間を吸い取られてしまうだろう。

学生に不利益だらけなのに、新卒一括採用の習慣はなかなかなくならない。

調べてみると、日本の新卒一括採用の歴史は意外に古い。

最初に始めたのは、日本郵船(現在の三菱)と三井銀行とされる。

第一次世界大戦開戦による人手不足から、学生たちの卒業前に入社選考と採用を行うようになり、それが一般化したと言われている。

若年層を大量に採用するため、戦後日本の失業率を下げることに貢献したと言われるが…いつの時代の話だ? と、疑問に感じるのが普通だろう。

そもそも、現在の就活ルールは、経団連がバブル景気の前後に整備したようなもので、横並びで守る理由はどこにもないはずだ。

来年卒業の大学生から政府主導のルールに変わるようだが、どうせしばらくは現状維持だろう。いますぐなくすべき習慣だし、学生たちも大人しく準ずる義理はない。

それでも就活が一定の効力を持ち続けるのは、企業の方に「新卒一括で採った若者は使いやすい」という、悪い意味での成功体験が蓄積されているからだ。

全文はソース元で
https://news.yahoo.co.jp/articles/d2c499f7752218b360b374e0531cfe7ce1fffde8
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