酒気帯び運転の現行犯で逮捕された元TOKIOの山口達也容疑者(48)は、自宅で一晩中お酒を飲んだと供述したと報じられ、飲酒で繰り返し問題を起こしたことが話題になっている。

山口容疑者については、医師の診断がないと分からないものの、J-CASTニュースは今回、アルコール依存症などの予防に取り組む支援団体に話を聞いた。

■依存症の可能性を「ないと思っている」と否定したが...

「アルコール依存症は、お酒を飲む量が多いことと自分でコントロールできないことが特徴です。今回、呼気1リットル当たりのアルコール濃度はかなり高く、お酒による問題を繰り返していますから、状況から見て、依存症の確率はかなり高いと思います」
支援団体のNPO法人アスクの今成知美代表は2020年9月23日、J-CASTニュースの取材にこんな見方を示した。

各メディアの報道によると、山口達也容疑者が22日の朝9時半ごろに大型バイクで追突した車のドライバーは、警視庁の警察官だったといい、地面に座り込んだ山口容疑者の様子を見て、110番通報した。山口容疑者からは、基準値の約5倍という呼気1リットル当たり0.7ミリグラムのアルコール分が検出されたが、これは、ビール缶7、8杯分だという。

テレビで流れたドライブレコーダーの映像を見ると、山口容疑者のバイクは、対向車線にはみ出し、その後左に蛇行運転するなどフラフラの状態だった。調べに対し、「自宅で一晩中酒を飲んでいた」などと供述しているという。

山口容疑者が2年前に女子高生へのわいせつ事件を起こしたとき、山口容疑者は、お酒で肝臓を壊して入院した病院から仕事場に通い、退院した日に焼酎1本程度を飲んで女子高生に電話してしまったなどと会見で話した。

依存症の可能性を「ないと思っている」と否定したが、TOKIOの松岡昌宏さんは、「彼はアルコール依存症だと思っていた」と見解を述べた。山口容疑者が「今後は絶対に飲まないと決めています」とこのとき誓ったお酒について、また飲んでそれによる問題を繰り返してしまった形だ。

■「依存症の早期発見が大切」

わいせつ事件発覚後、山口容疑者は、著名な芸能人らのセレブが通っているという心療内科の病院に入院していたと報じられている。

このことについて、アスクの今成知美代表は、次のように話す。

「そのときは、アルコール依存症専門の治療は受けていないのではないですか。専門の治療なら、グループ療法などを採り入れているはずです。普通は、そこで気付きを得られて、依存症かもしれないと変化が起きます。自分ではそうでないと思い込むのが依存症の特徴ですので、個人カウンセリングのようなものだけではダメですね」
また、酒気帯び運転については、

「お酒を飲んですぐの運転でなくても、体内にアルコールがある状態でも酒気帯びに問われます。長時間にわたり多量のお酒を飲んでいると、体内での分解に4、5時間かかる場合もあります。前の晩に飲んで、明け方に眠り、自分ではそこまで酔っていないと思っても、知らずに酒気帯び運転していたということは、よくあるパターンですね。お酒による問題を繰り返すたびに症状が悪化しますので、そのためにも依存症を早期発見する必要があります」
との見方を示した。
依存症が進行すれば、原則としてお酒を断たないといけないと言う。

「依存症の初期ですと、お酒の量を減らすパターンもあります。しかし、症状が進めば、ほどほどにコントロールすることが難しくなります。医師の診断と専門の治療を受け、お酒を断つために、自助グループにつながっていれば、今回の事件は防げたかもしれません。本人は、社会的バッシングを受けて孤独になり、1人で頑張っていたのだと思います。そんな中、自分を責め、コロナ禍の中で飲酒を始めてしまうことは、よくあるパターンです。孤独の中でそれを止めることは難しく、仲間とつながり、自分の内面を見つめることで、新しい生き方を見つけていくことができると思います」

(以下略、続きはソースでご確認下さい)

2020年09月23日20時24分
https://www.j-cast.com/2020/09/23395022.html?p=all
https://www.j-cast.com/assets_c/2020/09/news_20200923201357-thumb-645xauto-185973.jpg