【AFP=時事】女優ではなく、俳優と呼んでほしい──ベネチア国際映画祭(Venice International Film Festival)で審査員長を務めるハリウッド・スター、ケイト・ブランシェット(Cate Blanchett)が2日、AFP記者に語った。

 映画界では先週、ベルリン国際映画祭(Berlin International Film Festival)が「男優賞」「女優賞」などの区分けを廃止し、受賞者の性別を問わない「俳優賞」を設立すると発表して議論を呼んでいる。

 ベネチア映画祭の開幕直前に取材に応じたオーストラリア出身のブランシェットは、こうした動きについて問われ、支持を表明。「私はいつも、自分のことを俳優と称してきました」と答えた。

「私は、女優という言葉がほぼ常に軽蔑的な意味で使われていた世代の人間です。だから私は、それとは別のスペースを要求します」とブランシェットは述べ、その点を確認するかのように、イタリア語の「マエストロ(巨匠)」という言葉に女性形はあるかと記者らに尋ねた。

 記者らは、ないと答えた。

 ベネチア国際映画祭は2017年と18年、最高賞の「金獅子賞(Golden Lion)」にノミネートされた女性映画監督が1人だけだったことで批判を浴びている。【翻訳編集】 AFPBB News

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