8/29(土) 19:40
スポーツ報知

ジブリ鈴木氏「ナウシカ歌舞伎は成功だった」 「となりのトトロ」の歌舞伎化は・・・
スタジオジブリの鈴木敏夫プロデューサー
 スタジオジブリの鈴木敏夫プロデューサー(72)が29日、オンライントークイベント「ナウシカ歌舞伎れんが“家”話」に出演し、昨年12月に尾上菊之助(43)、中村七之助(37)らが出演し、東京・新橋演舞場で上演された新作歌舞伎「風の谷のナウシカ」(原作・宮崎駿)のエピソードを語った。

 鈴木氏の隠れ家とも言われる仕事場の通称「れんが屋」から生中継。甚平姿でリラックスした様子の鈴木氏は「歌舞伎のナウシカを見てびっくりした。最初はあり得ないと思っていたけど、相性がいいね。『ナウシカって歌舞伎だったんだ』と思った。菊之助さんがすごかったし、ナウシカ歌舞伎は成功だった」と絶賛した。

 チケットが早々に完売する盛況ぶりだった「ナウシカ歌舞伎」に宮崎氏もご満悦だったという。本人は観劇していないが、観劇した人に評判を聞き、「大体内容は分かった」と語っていたという。鈴木氏は「評判が良くて、うれしかったみたい。この8か月、ナウシカのことばかり考えている。岩波から出た本(「ナウシカ考 風の谷の黙示録」)を何度も読み返して、挙げ句の果てには初めて原作を読み返した」と宮崎氏の様子を報告。さらに宮崎氏は原作者にもかかわらず、「すごい話だね」と驚いていたという。

 鈴木氏は40年来の付き合いになるアニメ界の巨匠について「やっぱり宮さんにとって、一番大事なのはナウシカ。ずっと守ってきた。キャラクター商品を作ると言ったら怒り出すんだよね」。ハリウッドのメジャースタジオから映画化のオファーが来ても、断固として断ってきた。歌舞伎化についても当初は断ったが、翌日になって「やろうよ」と言ってきたという。鈴木氏は「いつまでも自分にとらわれないでいいと思ったんじゃないかな」と宮崎氏の思いを推測した。

 鈴木氏は「となりのトトロ」など、ほかのジブリ作品の歌舞伎化について「そんなに連発するもんじゃない」と否定的。今後の希望として「ナウシカ歌舞伎が古典の一つに数えられるようになってもらいたい。これから再演されて、古典になることが夢ですね」と語った。新作歌舞伎「風の谷のナウシカ」は有料動画配信サービス「歌舞伎オンデマンド」で9月25日まで期間限定配信中。料金は前編・後編各2500円、セットで4500円。(いずれも税込み)

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