試合は無安打も収穫大

中日のドラフト1位・石川昂弥内野手(19)が24日、ソフトバンクの内川から直接アドバイスを受けた。ウエスタン・リーグのソフトバンク戦(タマスタ筑後)の試合前に13分間にわたってバットを振るときの意識を学んだ。試合では3打数0安打。中日も1―5で完敗したが収穫大の1日だった。
 午後2時半。5時の試合開始に向けケージで打つ内川に、石川昂と波留2軍打撃コーチが駆け寄った。打ち終わると3人の輪ができた。石垣も加わり打撃教室が始まった。
 「バットの出し方の意識を教えてもらいました。練習して自分も1軍で活躍できるようになりたい」
 石川昂は、両リーグで首位打者をとった同じ右の強打者・内川に尊敬のまなざしだ。内川は、開幕前の練習試合で精彩を欠き2軍調整中だが、23日のウ・リーグ中日戦で二塁打2本の2打数2安打。この日も3打数2安打。目の前で格の違いをみせられている。シーズン中に敵軍に教えを請うのは異例だが、波留2軍打撃コーチが、横浜時代に内川を指導した縁で実現した。
 波留コーチによると、内川がどういう感じでバットを振っているかを内川の言葉で、話してもらったという。「若い人はバットを振る際に、体も振ってしまうことがあるからね」と波留コーチ。石川昂は、体の軸を安定させつつ、しっかり振っていく意識を学んだようだ。
 この日は、18年にブレーブスから米ドラフト1巡目指名されたスチュワートの剛球と、通算57勝の武田の変化球に無安打。スチュワートには「力がありました」、武田は「変化球に切れがあってコントロールもよかった。さすがだなと思った」と脱帽した石川昂。無安打だったが敵に学び成長のきっかけをつかんだ。

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2020年6月24日
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