新型コロナウイルスの感染が広がっている「昼カラオケ」をめぐり、北海道と札幌市は18日、クラスター(感染者集団)が発生した同市内の昼カラ3店の感染者が5人増えて計40人になったと発表した。

 5人とも60歳以上の客で、このうち2人は市外から訪れていた。

 3店目の「カラオケ広場さっぽろ挽歌」(北区)で感染が広がった可能性のある期間は1〜13日に拡大。この間に店を利用した客64人のうち26人と連絡が取れておらず、道と市は利用客に相談窓口へ連絡するよう呼び掛けている。

 昼カラで感染した可能性がある道内の陽性患者は、3店を含め18店計57人となった。このうち53人が60歳以上で、高齢者の間で感染が広がっている。

 昼カラをめぐっては、9日と11日に喫茶店2店で相次いでクラスターが発生。この2店について、市は客を特定できたとして店名を公表していない。

 市保健所は、昼カラを「喫茶店などで昼食・軽食の提供などと合わせて日中に行われるカラオケ」と定義。歌唱時のマスク着用やマイクの小まめな消毒などの感染予防策を取るよう求めている。

 道内では18日、50〜80代男女5人の感染が確認されたが、感染経路不明は石狩地方の50代女性1人にとどまった。経路が分かっている4人のうち、札幌市の60〜80代男女3人には「昼カラ」利用者が含まれている。残る1人は石狩地方の60代男性で、さっぽろ挽歌を3日に利用していた。

 道によると、18日午後5時時点の道内の感染者は延べ1189人。治療中の患者は108人で、うち11人が重症。18日までに計93人が亡くなった。

2020年6月18日 21時22分 産経新聞https://news.livedoor.com/lite/article_detail/18438306/