プロ野球・埼玉西武ライオンズの山川穂高選手と森友哉選手が、19日に開幕する2020シーズン公式戦において、1打点につき1万円を埼玉県の豊かな自然環境を次世代に
引き継いでいくことを目的とする「彩の国みどりの基金」などに寄付することを、発表した。

 山川選手は、今シーズンから1本塁打につき1万円、森選手は1安打につき2500円を積み立て、埼玉県と両選手の地元の沖縄県と大阪府堺市に寄付を予定していたが、
新型コロナウイルスの影響で開幕が延期。その中でも野球ができる喜びを感じた両選手が話し合い「打線やったらお互い競い合えるし、いっぱい貢献できる」と森選手が提案し、
今回の寄付の形に決定した。

 山川選手は、合計金額の半分を彩の国のみどりの基金、残り半分を沖縄県緑化推進委員会に寄付。森選手は、同じく半分を彩の国のみどりの基金、残りを堺市都市緑化基金と
堺市緑の保全基金に寄付する。

■両選手コメント全文
・山川穂高選手
子どもたちが思い切り外で遊ぶことが出来ない日々が続き、今もなお油断出来ない状況が続いています。僕は小学生のころ外遊びが大好きだったので、子どもたちのことを思うと
胸が苦しいです。今回、初めてこの活動をすることを発表した後、友哉から『もっと目標を上げたい』と言ってくれたのがうれしかったです。もちろん、チャンスにはいつでも燃えますが、
今年も塁上のランナーをどんどんかえすバッティングをしていけたらと思います。もちろん友哉に負けないように頑張りますよ!友哉が塁に出てくれれば、僕はホームランで打点を一気に
稼ぎたいですね(笑)
早く子どもたちが緑に囲まれて、思い切り外で遊べる日が来ると信じて、1打点1打点積み重ねていきます!僕の「1打点」が少しでも役に立てればうれしいです。

・森友哉選手
新型コロナウイルス感染拡大の影響で、大好きな野球が出来ない日もあり、日々野球が出来る喜びをあらためて感じました。一方で、自宅待機を余儀なくされて、自分の好きなことが
出来ない人たちもたくさんいるということに、ずっともやもやした気持ちがあり、僕に何かできることはないかと考える日々が続いていました。
自主練習期間中、『せっかくならもっと多くの寄付をしたい』と山川さんに相談したところ、山川さんもすぐに『そうしよう』と賛同してくれました。打点だったらもっと貢献できると
思いましたし、山川さんとも競い合えると思いましたから。僕はチャンスで打席を迎えたときにその雰囲気を“楽しむ”ようにしています。今年は、1打点につき寄付をさせていただくということで、
当然気合いもより一層入りますし、燃えますね。
1打点1打点の積み重ねが環境保全につながるよう、集中してフルスイングしたいと思います。

オリコン

https://news.yahoo.co.jp/articles/c70b729466c041e23e2fba8e5a2747d168ef40a1