2020年06月03日 05:30野球
https://www.sponichi.co.jp/baseball/news/2020/06/03/kiji/20200603s00001007058000c.html
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 大リーグ機構(MLB)が7月開幕でレギュラーシーズンを50試合ほど実施する新たな案を検討していると1日(日本時間2日)、スポーツ専門局ESPNが報じた。選手会に求められた「試合数に比例した年俸」を実現するため、従来の82試合案から大幅短縮。本来の年俸から約7割もの減額となり、当面は選手会に提示せず最終手段とするという。

 両者は無観客試合の解釈の違いを発端に対立。MLBは先月26日に高額年俸選手ほど減俸幅が大きい修正案を提出した。AP通信によると減俸は53〜77%に及ぶ。選手会は削減幅を約3割にとどめることを目指し、同31日に114試合案を対案に提示。今回50試合案が表面化し、双方の溝がより鮮明になった。

 当面想定される無観客試合ではMLBにとって総収入の4割減少となる。より多く試合をしたい選手会とより少なくしたい経営陣の交渉は、出口が見えないまま。6月末〜7月上旬に開幕するための6月第1週というデッドラインが迫る。