0001征夷大将軍 ★
2020/05/21(木) 13:14:20.74ID:VLKCjqiq9そんな中でも選手たちは試行錯誤を重ねながら、いまできることに全力で取り組み、来るべき試合に備えている。今年も数多くの部活で活躍が期待される中大体育会。今回の企画では、今年、創部100周年を迎え、箱根駅伝で9年振りにシード権を奪回し、3位以内を目標に掲げる陸上競技部の長距離ブロックに注目したい。
■2月中旬、宮崎合宿で手応えを感じ
中大は今年の箱根駅伝を12位で終えた。ゴール後の大手町で行われた結果報告会では、選手たちの表情が暗かった。目標の10位以内のシード権獲得には及ばず、下を向く選手たち。だが、次への戦いはもう始まっていた。報告会最後に選手スタッフ、マネージャー全員で円陣を組んだ。「来年絶対シードとるぞ!」。当時3年生で今年、長距離ブロック主将を務める池田勘汰(4年、玉野光南)が力強く宣言した。
「いざ自分がチームを引っ張っていくとなったとき、とくに1月のチームの立ち上がりに苦労した部分はあります」と池田は言う。実際にチームの先頭に立ってみると、これまでチームを引っ張ってきた先輩たちの思い、そして主将としての重圧を改めて実感した。主将という立場ゆえに悩みは付き物。だが、互いに仲のいい同期の4年生は、箱根経験者が7人と実績も十分。頼もしい同期が池田主将の脇をしっかりと固める。
新チームは幸先のいいスタートを切った。2月2日に行われた神奈川マラソン(ハーフマラソン)と香川丸亀国際ハーフマラソンでは多くの選手が自己ベストを更新。中でも、今年の箱根で1年生ながら1区を任された千守倫央(2年、松山商業)は62分台をマークし、大幅に自己ベスト更新。1秒差で池田が続いた。2月12〜20日には数名の新1年生も含め、宮崎合宿を実施。副将の畝(うね)拓夢(4年、倉敷)は「これまでにない充実した合宿だった」と手応えをにじませていた。
■ルーキー吉居が快走、刺激し合う雰囲気に
しかし、この時期から徐々に新型コロナウイルスの影響が出始める。2月17日には東京マラソン一般の部の中止が発表された。多くの学生ランナーが照準に定めていた立川シティハーフマラソンも、2月下旬に中止が決まった。
そこで中大は立川ハーフが開催予定だった3月8日に、関係者のみでの10000m学内記録会を実施。マネージャーや部員たちが中心となり、記録会を運営した。冷たい雨が降る中、期待のルーキ―吉居大和(1年、仙台育英)が28分35秒65を記録し、いきなり学内トップでフィニッシュ。後輩に負けじと大森太楽(4年、鳥取城北)や三須健乃介(4年、韮山)も後に続き、自己ベストを大幅更新するなど、計6人が28分台をマークした。合宿の成果は結果となって表れた。
このチームの結果について、三須は「(このチームは)ONとOFFの切り替えがはっきりしています。池田はみんなを縛って走る選手じゃなくて、みんなを楽しく鼓舞(こぶ)できる選手。そういうチームカラーが出ていて、いい雰囲気でできています。自分も4年生として、走りでキャプテンと副キャプテンを支えていきたい」と、引き締まった表情で答えてくれた。
一方、チームをまとめる主将の池田は、自己ベストを1秒更新するも悔しい表情を見せた。「チーム全体の結果は良くて、これまでやってきたことは間違ってないなと思いました。ただ、同じ宮崎合宿で一緒にやっていたメンバーがあれだけいい結果を残すと、個人としては悔しさしかないですね」
苦笑いを浮かべた池田と同様に、畝も自己ベスト更新を逃し、悔しさの残るレースとなった。それでも、どこかスッキリとした表情で話してくれた。「同じ練習ができていたので、僕たちも同じ走りができるんじゃないかと思わせてくれた。悔しさもありますが、自分の自信にもつながりました」。ともに練習をしている仲間たちの好結果はチーム全体にいい刺激を与え、相乗効果を生み出していた。
※以下はリンク先で
大学4yearsスポーツ(配信元は中大スポーツ)
https://4years.asahi.com/article/13383108