コロナによる死亡者
大半の国では、新型コロナウイルス感染症による死者数は病院で陽性反応が出た患者から算出されている

アメリカ
集計方法が州によって異なり、ニューヨーク州では高齢者施設での死者を集計に加えるが、カリフォルニア州では加えていなかった。
またニューヨーク州は「みなしコロナ死亡」の存在を認めるが、大半の州が病院や高齢者施設で死亡した感染者のみを集計し、自宅で死亡した感染者を含めていなかった
連邦政府でも、CDCが4月14日の時点で基準を改訂して、PCR検査による陽性が確定しないまま死亡した患者で、所定の条件を満たしたケースは「コロナ関連死」としてカウントするとした
しかしあまりに死に過ぎていて把握しきれていない

フランス
4月はじめから介護施設や高齢者施設での死者もコロナの死亡者の数に含めるようになった

イギリス
4月末から介護施設や自宅など病院以外で陽性と診断された後に死亡した人もコロナの死亡者の数に含めるようになった
検査で陽性反応が出た人をすべて公式の死者数に含めている
PCR検査は病院に入院するほどの症状が出ている人を主に検査しているため、より広範に検査を実施している他国より致死率はずっと高い可能性がある
新型コロナ以外で亡くなった人の数も例年より多い。可能性としては新型コロナで亡くなっていても死亡診断書に明記されていないケースと例年よりかなり受診件数が減っていることから体調に異変を感じても受診せずに手遅れになったケースが考えられる

ドイツ
死後の検査は行われていないため、検査前に自宅で死亡した人々が統計に含まれていない可能性があるが、ドイツの医療関係者は大した影響はないと語っている
介護施設や高齢者施設での死者について、検査で陽性と判定された場合に限り、新型ウイルスによる死者の数に含めている(4月頃の記事)

ベルギー
医師が「疑いあり」と診断した死者は、PCR検査の有無に関わらず全て新型ウイルス関連死に含めている
他のヨーロッパ諸国と違い、病院での死亡例だけでなく、感染未確認の高齢者施設・介護施設などでの死者や病院に搬送されなかった感染が疑われる死者も疑い例として当初から集計に算入している

イタリア
検査で陽性反応が出た人をすべて公式の死者数に含めている
当初は在宅死も死後の検査が行われていたが、4月6日に在宅で死亡した患者は公式統計に反映されておらず、実際の犠牲者ははるかに多い、との調査が明らかになった

スペイン
検査で陽性反応が出た人をすべて公式の死者数に含めている
検査で陽性と判定された患者は、病院以外で死亡してもすべて新型コロナによるものとして集計している
出生・死亡の登録者数と葬儀数によって示される死亡率が、新型コロナの公式死者数から算出される死亡率に比べて異常に高くなっている。
また死後のスクリーニング検査もほとんど実施されていないため、生前検査を受けていない人は集計対象にならない

韓国
検査で陽性と判定された患者は、病院以外で死亡してもすべて新型コロナによるものとして集計している

イラン
病院のみで集計が行われている。また検査で陽性が出ても、死因が別の重篤な呼吸器疾患の場合は公式の死者数から除外している
公式発表の死者数に対して、地方当局と国会議員らが異議を唱えている。これは特に流行が始まった時期に顕著に見られた。

日本
肺炎で亡くなった場合はCT検査を実施し、間質性肺炎の症状が出ればPCR検査をしている。在宅死や行き倒れなどの原因不明の死亡者も検死が義務付けられている
高齢者施設や介護施設の悪化患者もほとんどは病院で診ている
コロナ以外の原因による死亡者は特に増えていない。インフルエンザ患者は激減