【台北=共同】無観客で公式戦を実施している台湾プロ野球(CPBL)は5日、新型コロナウイルスの対策会議を開き、8日から観客を入れて試合を開催することを決めた。1試合最大千人の動員からスタートする。日本や米大リーグの開幕が見通せない中、CPBLは次のステップに進む。

観戦者には氏名の申告、検温、マスクの着用を義務づけ、着席の間隔を大きく開ける。スタンドに飛び込むファウルボールを追いかけたり捕りにいったりしないように求める。

5日午後現在、台湾の感染確認者数は438人に抑えられている。4月半ば以降、感染者なしの日が続くなど状況が好転していることも要因となった。呉志揚コミッショナーは「お客さんを入れての開催をスタートさせることで台湾社会全体が活発になる。元気を与えたい」と話した。

4月12日に開幕したCPBLは政府から外出禁止令が出た場合や選手らチーム関係者から感染者が出た場合はリーグを中断するが、前後期計120試合を消化した上で今季王者を決める台湾シリーズを実施する構え。

日本経済新聞 2020.5.5
https://www.nikkei.com/article/DGXLSSXK20259_V00C20A5000000/