ヤンキースの田中将大投手(31)が15日(日本時間16日)、大リーグ機構(MLB)が新型コロナウィルスの影響でオープン戦を中断して以降では初めてメディア対応した。

 米フロリダ州タンパのキャンプ地で日米両方の質問に応え、「(開幕延期は)他のスポーツもそうでしたし、いろんな州でも規制が出ていたわけなんで、それはしょうがないことだと思います」と残念そうな表情で語った。  

 開幕が少なくとも2週間遅れることが決まった後でも、ヤンキースの選手たちはチーム内の投票でタンパに残ることを選択。ただ、15日にはMLBがグループでの練習を規制する方向との報道も流れている。田中も「日に日に状況は変わってますし、今後もどうなるかはわからない」と戸惑いを隠せない。  

 この日はブルペンで25球を投げたが、開幕がいつになるかもわからない状況では調整も難しい。「(ペースを)落とすと思いますよ。ターゲットとなる日がはっきりと決まってないわけで、決まってすぐ始まるということはないとは思う。少し準備する期間というものが出てくると思うので、そこに来た時にしっかりと上げられる状態だけは保っておきたいと思います」と今後の方向性を述べた。

 今春、オープン戦の最後の2戦では合計6回2/3を1安打無失点と調整は順調だったが、ここで先の見えない仕切り直しを余儀なくされる。「それはもう関係ないです。野球よりも大事なことっていうのがありますから」と最後まで沈痛な面持ちだった。


2020年03月16日 05:35野球
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