Jリーグが、新型コロナウイルスの感染拡大を受けて、中断期間の再延期を検討していることが6日までに分かった。18日のリーグ再開を目指しているが現状では難しく、4月3日に再開する案で調整を始めている。東京五輪を考慮し、7月上旬から8月中旬まで設けている中断期間に、延期した試合を入れる可能性も浮上。実行委員会と理事会が開催される12日をめどに判断する。

 Jリーグが中断期間の再延期に向けて準備を進めていることが明らかになった。他の国内主要プロスポーツに先駆け、2月25日の理事会で、3月15日までのJ1、J2など全公式戦94試合の延期を決めた。だが複数のリーグ関係者によると、全国の小中学校が休校している状況などから、当初予定していた18日のリーグ再開は難しいと判断。さらにJ1からJ3の計69試合を延期し、4月3日の再開を目指して動いている。

この日程の場合、J1は計5節分が延期となるが、組み込むのは一筋縄ではいかない。計算上では空いている水曜日に試合を入れれば、日程は消化できるが、あるクラブの関係者は「週末の試合を平日に入れることになり、集客が落ちるのは確実。他の日程も考慮しないといけない」と話す。

 この日、Jリーグはウェブ会議を開催。Jリーグ側からは原博実副理事長(61)らが出席。J1からJ3の各クラブからは、強化や運営担当など100人超が参加し、再開時期や方法などさまざまな意見を出し合った。その中で、東京五輪のために設けた7月6日からの中断期間に試合を組み込む案も出た。同24日から8月9日までの大会期間中は開催しないが、大会前であれば、東京五輪代表に選ばれていないクラブ同士の対戦なら試合をする案も検討されたという。

 Jリーグは、20日にセ・パ両リーグの開幕を控えるNPBと合同で、3日に「新型コロナウイルス対策連絡会議」を開催。感染症の専門家を交え、9日の第2回では公式戦実施に向けて議論を交わす予定となっている。その上で、実行委員会と理事会が予定されている12日をめどに、最終的に結論を出す見通しだ。

2020年3月7日 3時0分
https://news.livedoor.com/article/detail/17926511/