大リーグのアストロズが2017年から18年途中までサイン盗みをしていた問題が発覚したことを受け、大リーグ機構のロブ・マンフレッド・コミッショナーは22日、同球団が初制覇した17年のワールドシリーズのタイトルについて、はく奪する考えがないことを明らかにした。米放送局フォックスビジネスネットワークの番組の取材に応じ、「野球の世界では起きたことは変えないという長い伝統がある。調査で示されたことは透明性があると考えている」と話した。

 同球団がサイン盗みをしていたと認定する調査報告書が発表されて以降、マンフレッド氏がテレビ取材を受けたのは初めて。同年のワールドシリーズに敗れたドジャースの本拠地があるロサンゼルスの市議会では21日に同球団に王座を譲り渡すよう大リーグ側に求める決議を採択していた。

 18年のワールドシリーズを制したレッドソックスにもサイン盗みの疑惑が持たれているが、「レッドソックスについては調査は終わっていない。不正がまだ分かっていない人間からトロフィーを取り上げるのはいささか大変」とした。

1/23(木) 12:21配信
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200123-00010008-chuspo-base