薬物事件の影響で女優沢尻エリカ被告(33)が降板したNHK大河ドラマ「麒麟がくる」が19日、始まる。
その沢尻被告の事件が思わぬところに波紋を広げている。

テレビ各局は“第2の沢尻”が出て、とばっちりを食らわないよう「危険人物リスト」を作成中だが、
その最上位には数々の大ヒット映画に出演歴のある俳優Xが名を連ねているという。

すでに某局ではXを出演NGに指定。さらに派生して沢尻被告と人気・実力とも同格の女優Yの名前も浮上。
背景にはキナくさい“策略”がうごめいている可能性もあるという。

「麒麟がくる」の撮り直し費用は10億円規模に達するとみられている。

「違約金だけで済む話ではない。放送開始日も1月5日から1月19日に変更になった。
大河ドラマでこんなことは初。大河の歴史に大きな傷をつけた」(NHK関係者)

NHKだけでなく“沢尻事件”の影響は、ほかのテレビ局にも押し寄せている。

テレビ関係者は「警察、マトリ(厚生労働省麻薬取締部)担当の報道記者から、
違法薬物の噂がある芸能人の情報を吸い上げている。ドラマに起用して万が一があってからでは遅いですからね」と話す。

なかでも最上位に挙げられた人物が、ヒット映画やドラマに多くの出演歴がある俳優のX。
容姿で勝負するタイプではなく、独特の存在感で異彩を放つ役者だ。

「Xの周辺に薬物で逮捕された者が複数いたことから、マークされるようになった。当人は完全否定しているが、
状況的に怪しいと思われても仕方がない。昨年逮捕された有名人の人脈にも、Xの名前はたびたび登場している」(警察関係者)

すでに、某テレビ局ではXのドラマ、レギュラー番組への起用を控えるようお達しが出ているという。
そういえば、確かに最近見なくなったような気もする。

話はこれで終わらない。Xと親しい間柄の人気女優Yにも、疑いの目が向けられているという。

「Yは以前に奇行が噂され、所属事務所内で問題になった時期があった。当時は交際していた男を含め、交友関係もよろしくなかった。
ただ、それはずいぶん前の話で、現在はその手の噂とは無縁の生活を送っているはずだが…」とは芸能プロ関係者。

沢尻被告の逮捕直後には、突如としてYの名前が挙がり始め、一部メディアでは「次に狙われる女優」と報じられることもあった。

「そればかりか、Yの周辺が沢尻被告の薬物所持を当局にチクったという情報まで流れた。
沢尻被告とYは、女優として同等クラスの人気を誇る。ライバルを蹴落とすためにYが沢尻被告を“刺した”という内容だった」(前出警察関係者)

事実ならば、実に興味深いストーリーだが、さすがにデキすぎ。そこで情報のリーク元をたどってみると…。

「Yによる沢尻陥れ情報はそもそも沢尻被告に近い筋から、しきりに流されていたことが判明した。
捜査のかく乱、もしくはメディアの印象操作が狙いなのではないか。沢尻の事件ではありもしないガセ情報が多く流された」(同)

また、「麒麟がくる」の某主要キャストにも薬物疑惑が噂されているが、
これも「何の信ぴょう性もない。それなのにじわじわと業界に広まっている」(NHK関係者)という。

単なる嫌がらせか、それとも何らかの意図があるのか。31日に初公判を迎える沢尻被告の事件を機に、年明けの芸能界が騒がしくなっていることだけは確かだ。
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