2019年12月11日 15時30分

神奈川県小田原市が運営する競輪場の29歳の職員が、事業用の資金合わせて930万円を着服していたことが分かり、市はこの職員を懲戒免職にしました。
懲戒免職になったのは小田原市が運営する競輪場で、資金管理の主任として勤務していた29歳の男性職員で、市によりますとことし5月から10月までの間、金庫に入っていた事業用の資金、合わせて930万円を着服したということです。

市の定期的な検査で、資金の一部がなくなっていることが分かり内部調査を進めていたところ、職員が着服について申し出ました。

ほかの職員がいない早朝の時間をねらって、着服を繰り返していたということで、市の聞き取りに対し「仕事や職場の人間関係に疲れて着服した。主に競馬に使ってしまった」などと話しているということです。

すでに全額が返済されたということですが、市はチェック体制が十分ではなかったとして、金庫がある部屋に防犯カメラを設置することや、複数の職員で資金をチェックするなどの対策をとるとともに、業務上横領の疑いで警察に告訴することを検討しています。

小田原市の加藤憲一市長は「コンプライアンスの徹底を図ってきただけに、誠に痛恨の極みです。再度、職員の倫理意識の徹底に努めていきたい」と話しています。


https://www3.nhk.or.jp/news/html/20191211/amp/k10012210931000.html