(続き2)
現役時代の華やかな生活から引退後の生活になじめず自殺してしまう選手も多い。

伊良部はその有名な例だ。伊良部は一度目の引退後、アメリカでうどん屋経営などを
していたが、大阪で暴行事件を起こしてしまう。不起訴処分となり、その後もう一度
現役復帰するが、すぐに引退。その直後、ロサンゼルス郊外にて飲酒運転容疑で
逮捕されるなどトラブルが絶えなかった。
そして11年、自宅で首を吊っているのが発見された。
自死へいたった理由は明かされておらず、うどん屋の経営失敗や妻子との別居などが
その原因として取り沙汰されているが、真相は薮の中だ。

ヤクルトで活躍した高野光は、飛び降り自殺で命を絶っている。
現役引退後は指導者としての道を歩み、オリックス、また、台湾や韓国のチームで
コーチを務めていたが、一方、金銭面では厳しかったようで、バブル全盛期に購入した
自宅兼賃貸用のマンションを手放すなど資金繰りには苦労していた。