終盤に同点とされながら、アディショナルタイムにMF荒木大吾が決勝弾

J1最下位のジュビロ磐田は23日、リーグ戦第32節コンサドーレ札幌戦に敵地で臨み、2-1で勝利を収めた。この結果、磐田は今節での降格決定を回避。残留に向けて望みをつないでいる。

 磐田は前節終了時点で勝ち点25の最下位。J1参入プレーオフ出場圏の16位湘南ベルマーレとは「6」の差が開いており、残り3試合での逆転残留に向けて何としても勝ち点3が欲しい状況だった。

 そんななか、立ち上がりからホームの札幌にボールを持たれる展開となる。前半21分には左サイドを突破され、MF白井康介のクロスに合わせた日本代表FW鈴木武蔵にフリーでヘディングシュートを放たれたものの、これは枠の上に外れた。

 紙一重で失点を免れた磐田は、同26分にチャンス。右サイドを駆け上がったMF松本昌也がグラウンダーのクロスを入れると、中央でMF藤川虎太朗がわずかに触れたボールをファーサイドでMFアダイウトンが押し込む。劣勢を耐え凌いだ磐田が、先制に成功した。

 ホームで負けられない札幌も、後半開始から日本代表MF菅大輝に代えてMFルーカス・フェルナンデス、さらに同14分には元イングランド代表FWジェイも投入するなど、攻勢を強めていく。同24分にはペナルティーエリア内でボールを受けた鈴木が右足で鋭いシュートを放ったが、これは枠を捉えられなかった。

 1点リードのまま終盤に入った磐田は、全員が自陣に引いて体を張った守備を実行。ジェイや鈴木の迫力にタイ代表FWチャナティップの突破力が加わる札幌の攻撃に手を焼きつつも耐えていたが、アディショナルタイムが見えてきた後半43分に同点とされてしまう。札幌の左CKをDF福森晃斗が蹴ると、中央で合わせたのはMFが深井一希。ヘディングシュートがGK八田直樹を破り、土壇場でスコアは1-1となった。

 その後は互いに勝利を目指して攻め合う展開となり、5分間のアディショナルタイムに突入。オープンな展開となりながらもドロ―かと思われた後半アディショナルタイム7分に“ドラマ”が生まれる。カウンターからペナルティーエリア内でボールを受けた途中出場の磐田MF荒木大吾がDFに倒され、PKを獲得。これを荒木が自ら蹴り込み、最後の最後で磐田が2-1の勝利をつかみ取った。

 磐田の命運は他会場の結果次第となったなか、勝ち点30の17位松本山雅FCは横浜F・マリノスに0-1で敗れた一方、勝ち点31の湘南は首位のFC東京と1-1の引き分け。この結果、磐田は残り2試合に残留の可能性を残した。磐田は次節、ホームで名古屋グランパスとの一戦を迎える。

11/23(土) 16:06配信
https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20191123-00230805-soccermzw-socc

順位表
https://www.nikkansports.com/m/soccer/jleague/j1/data/standings/

試合スコア
https://www.nikkansports.com/soccer/jleague/j1/score/2019/2019110203.html