バロテッリが再び人種差別被害…激昂して観客席にボール蹴り込み、プレー拒否をアピール

ブレシアのマリオ・バロテッリが試合中に人種差別を受け、ボールをスタンドに蹴り込み、ピッチから立ち去ろうとした。

3日に行われたセリエA第10節のヴェローナとブレシアの一戦で再び人種差別問題が発生。54分にスタンドから人種差別のターゲットにされたバロテッリは、キープしていたボールを手に取り、スタンドに蹴り込む。主審のマウリツィオ・マリアーニ氏は試合を一時中断して、チームメイトらとともにピッチから去ろうとしたイタリア代表FWをなだめる場面が確認された。

その後、場内アナウンスで、サポーターに対してこれ以上の人種差別行為が見つかれば試合を中止すると警告。最終的に、バロテッリは90分間プレーを続け、終盤には1点差に迫る今シーズンのリーグ戦2ゴール目を挙げている。なお、試合はブレシアが1-2で敗れた。

一方、ヴェローナのイヴァン・ユリッチ監督は試合後、「(人種差別行為は)何もなかった。素晴らしい選手に対しての指笛や野次はあるが、それ以上のものは何もなかった」と主張。続けて「仮に我々のファンからそのような行為があれば、私ははっきりと口にする。しかし、今日は何も聞こえてこなかった。なかったことを問題になどできないし、嘘の可能性だってある」と自身の見解を示した。

キャリアを通してこれまでに何度も人種差別の被害に遭うバロテッリは、ミラン在籍時の2013年に「これ以上人種差別のターゲットにされれば、ピッチから出て行く」と主張していた。しかし、それ以降もフランスやイタリアで同様の行為は続いている。

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