「個性派揃いのチームにしますよ。とにかくボールが速い、抜群に遠くへ飛ばす、圧倒的なスピードを持つ脚力……1つのことに秀でた能力を持つ子を集めます。
そして、NPBに入団するのではなく、NPBで活躍する選手を多く輩出する。これが僕の使命です」

現役引退から約4年、平成唯一の三冠王・松中信彦の語気は強く、目の前にいる彼はスーツ姿ではあるが、既に戦闘モードに入っているように見えた。

福岡ソフトバンクホークスのユニフォームを脱いでからは、野球解説だけでなく、ハンドボールの大会アンバサダーを務めるなど、トライを続けてきた。

次はホークスのユニフォームを着て現場に戻る――そんな未来予想図もある中、NPBの今シーズン途中、松中は四国アイランドリーグplusの香川オリーブガイナーズからのオファーを受け、GM兼総監督に就任すると発表したのだ。

なぜ、独立リーグからのオファーを受けたのか。

「迷いなんてなかった」

「選手として成功するかどうかが、僕の野球人生の第1章。指導者として成功するかどうかが、第2章。その入り口に来ているタイミングでお話を頂いた。
迷いなんてなかった。むしろワクワクしました。

引退してから少し時間が経って、アドバイスを求められた時に、自分のアドバイスに反応してくれる選手を見て、喜びを感じるようになったんです。
教えたい、伝えたいという思いが確実に強くなってきていた。今夏、香川にゲストで呼ばれたことも大きなきっかけでした」

松中は今年8月に香川オリーブガイナーズに招待され、イベントに参加。そこで試合を観戦し、実際にベンチにも入れてもらったという。

各選手の癖や修正すべきことをメモに。

「せっかく現場に行くんだから、選手1人ひとりをしっかりと見たいと思いました。スタッフに紙とペンをもらい、各選手の癖や修正すべきこと、また生かすべき特徴を記して、1人ひとりに渡してもらったんです」

五輪やWBCも経験し、日本球界を代表するスラッガーだった松中が独立リーグの現場で、全力で各選手と向き合っていた。

この姿を知った香川のオーナーが、すぐにでも松中に会いたいと福岡まで訪れ、そして、9月下旬にはGM兼総監督・松中信彦の就任が決まったのだ。

https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20191030-00841255-number-base
10/30(水) 19:01配信

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https://www.youtube.com/watch?v=HUhZKkDCbzA
2012年10月8日 松中信彦応援歌