■恋愛リアリティショー全盛に思うこと「みんな、色恋好きなんだね」

昭和に始まった同番組は平成を通じて成熟。そして令和で復活した。当時と若者の恋愛観の変化を聞いてみると、少し悩んだ後に、こう話した。
「ドライになったよね。付き合ったり別れたりが『ねるとん』をやってたころのほうがピュアだったかな。俺が騙されてたのかな(笑)」。

『ねるとん』が放送されていた当時は「終わったら、すぐに引き離して、絶対に連絡先の交換をさせなかった」というほど個人情報の流出に気を使っていた。
それが現在はSNSなどで、自在に人とつながれる時代。
「今は連絡のツールがなんでもあるから簡単だよね。つながりやすさは、あの時代とは比べ物にならない。楽しいことでもあるし、逆に怖いことでもあるよね。
世のお父さんは大変だよ。かわいい娘が何も持たずにジャングル歩いているようなもんだよ。俺もそうだけど(笑)」。
そんな現状も踏まえて「男の子も女の子もドライ。恋愛がゲームになっちゃってるよね」と恋愛観の変化を“伝道師”の目線で語っていた。

同番組の終了から25年が経過した現在は、AbemaTVを筆頭に恋愛リアリティショーが数多く存在する。
『ねるとん』で恋愛バラエティーというジャンルを確立したと石橋は、現在の恋愛リアリティショーについて「見ない。絶対に」と断言し、
「そんなに、いいタイミングなことあるのかって話(笑)」と豪放磊落に笑う。ただ、「みんな、色恋好きなんだね。人の色恋は楽しいよねぇ」と他人の恋愛が気になってしまう性には理解を示していた。

先日は、2001年5月に“完全撤収”(解散)した元野猿のメンバーだったTeru(平山晃哉氏)とKan(神波憲人氏)とともに3人組ユニット「B Pressure」(ビープレッシャー)を結成したことも大きな話題に。
28日、29日には『御披露目ライブ「サビ落とし」』を行い、11月1日には1stシングル「Freeze」をリリースする。

「サビがすんごい(笑)。クレ556を何本差しても動かないんだよ。それが、全員だからね。歌詞も覚えられないし」とブランクを感じながらも「なかなかいいですよ」と手応え十分。
「とりあえずサビを落としてね。今回(のキャパシティー)は300人。それから1万2000人の代々木体育館に帰ってやろうと思ってるから。でも、単勝40倍の馬券は、なかなか買えないな(笑)」。
ライバルに挙げたのは、昨年の紅白に出演した純烈。「負けられないから銭湯回ろうかな。来年、紅白に出られるかな(笑)」とらしく語った。

令和で復活した『ねるとん』。「タカさんチェック!」など名せりふも盛りだくさんだが「全然、言いたくなかったんですけど、言ってくれって(笑)」と裏事情もぶっちゃけ。
それでも“復活”が発表された27日には多くのファンが「待っていた!」の声を挙げた。新しい元号となっても石橋は存在感を発揮し続ける。