また“誤審”だ。明治安田生命J1第28節鳥栖−FC東京(5日=駅スタ)で、疑惑のゴールが決勝点となり2−1で鳥栖が勝利した。

 FC東京・長谷川健太監督(54)は「レフェリーが『見えなかった』のひと言で片付けるのは、あまりにもどうなのかなと思う」と疑問を呈したが、これで4月から守っていた首位の座から陥落した。

 問題の場面を再現する。後半44分、鳥栖が敵陣左サイドでFKを得て、FW小野のキックをMF高橋がヘッドで折り返す。そこにFW豊田が飛び込んだが、明らかに左腕にボールが触れた。ハンドだ。そこで方向が変わったボールに、MF金井がゴールライン上で触れネットを揺らした。

 国際サッカー評議会(IFAB)が今夏に新たに定めた「ハンドリング」の新ルールでは、『攻撃側の選手の手(腕)にボールが当たって、ゴール、あるいは得点機にいたった場合、すべてファウルになる』と規定された。

 この試合を裁いたのは、プロ審判の佐藤隆治主審(42)を筆頭にした審判団。金井のゴールも副審のポジショニングが悪く、オフサイドの判定ができなかった。佐藤主審は2013年J1第11節(浦和−鹿島)でオフサイドを見逃すなど過去に複数の誤審があるにもかかわらず、昨年度Jリーグ最優秀主審を初受賞した。

 誤審続きのJリーグ。来季からJ1全試合で導入されるビデオアシスタントレフェリー(VAR)に全てを委ねるしかないとすれば、あまりに情けない。

10/7(月) 16:56配信
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20191007-00000014-ykf-spo