試合開始前からビールあおるサポーターたち

3日。ラグビーワールドカップ・アイルランド対ロシアの試合が行われる神戸。

「スタジアム周辺のコンビニでは、試合までまだ2時間以上あるんですが、ビール片手に大きな盛り上がりを見せています」(ABCテレビ・西森匠記者)
緑のユニフォーム姿の外国人サポーターが続々と訪れました。手には日本の缶ビール。飲み干しては買い足しているのか、コンビニの前は外国人サポーターの路上バーの様相です。

周辺の飲食店の男性は
「普段は全然、地元の人ばっかりなんで」
(Q.迷惑とかは?)
「そんなんないです。おもてなしの精神ですから」
(Q.売り上げ的には?そら全然違う。5割増しくらい。5割か7割くらい全然違います」
試合開始は午後7時15分。その直前までコンビニ前で飲み続ける人も少なくありませんでした。

試合が始まれば、スタジアムの外は一転、静けさが。会場の中は、実に9割をアイルランドサポーターが占めています。
試合は日本に敗れたアイルランドが、ロシアを相手に世界ランク4位の実力を見せつけ勝利しました。

試合終了後 歌や踊りでヒートアップ

 そして、試合終了後・・・
「午後9時を回りました。試合終了して間もない時間帯なんですが、すでに多くの人が会場を後にしています」(西森記者)
突然、路上でコサックダンスを始めるロシアサポーター。そして、そのままの勢いで、なぜか交番へ駆け込みます。
どうやら携帯を落としたらしいのですが、なぜそんな状況で、踊ったのでしょうか?興奮するから飲みたくなって、飲めば飲むほど騒ぎたくなる…
コンビニの店内は再びサポーターであふれかえります。さらに、アイルランドに勝った日本チームを讃え、日本に来た喜びを歌うサポーターたち。大騒ぎですが、悪気はまったくないようです。

注意にやってきた警察官を…もう止まらない大暴走

 一方で…4日、夜の10時を迎えた神戸市内のスタジアム周辺。周囲の騒音も気になる頃、注意に現れた警察官にも…「警察官が担がれています。完全に抱っこされていますね」(西森記者)
ちょっと悪のりが過ぎてきたようです。ただ、相手は悪気のない満面の笑顔でかえって質が悪い…。結局、警察も増員し、移動するよう指示。
祭りの後の町には、飲み残しや食べかすが散乱していました。片付けたのは大会の関係者たちでした。

さらに、興奮さめやらぬサポーターたちは、地下鉄の車内でも…。酒を飲みながら傘を広げ、大声で歌いはじめました。
傘を振り回したり、電車の天井を手で激しく叩いたり…。居合わせた日本人の乗客を肩車して、踊る場面もありました。

こうした一部の外国人サポーターの暴走は神戸以外でも。走行中の電車の中でラグビーをしたり、電車の床に複数の外国人サポーターが縦に並んで寝そべり、
その上を勢いよくダイブしたり、通行人にもお構いなしで激しいスクラムを組んだり…。ラグビーワールドカップ決勝まであと、1カ月足らず。
盛り上がりは大歓迎ですが、節度は守ってもらいたいものです。

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20191004-00010001-asahibc-l28