2020年東京五輪・パラリンピック大会組織委員会は4日、暑さ対策の一環として人工降雪の導入を検討していると明らかにした。13日にテスト大会で実験して、効果を検証する。組織委によると、過去に国内で開催されたスポーツイベントで暑さ対策として人工降雪機を取り入れた例はないという。

組織委は7〜8月に実施した各競技のテスト大会を通じて大型扇風機やうちわの配布など暑さ対策を試行したが「さらなる対策が必要」と判断している。

人工降雪機は臨海部にある海の森水上競技場で予定されているカヌーのスプリントのテスト大会で9月13日に投入する。会場は客席の半分に屋根がなく、直射日光を遮る物がない。テスト大会では屋根がない客席部分に、2回で計1トンの人工雪を降らせ、熱中症のリスクを判断する「暑さ指数」の変化を調べるという。

日本経済新聞
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO49409130U9A900C1CR8000/