24日付の米紙ニューヨーク・タイムズは、大リーグ、ヤンキース傘下のマイナーでプレーする井川慶投手(31)を「消え去ったヤンキース選手」の見出しで、スポーツ面のトップから3ページの大型特集で取り上げた。マンハッタンの自宅から2時間以上かけてマイナーの試合へ自家用車で移動する様子などが盛り込まれている。

 同投手は2006年末にポスティングシステム(入札制度)を利用して、阪神からヤンキースへ移籍した。5年総額2千万ドル(約15億8千万円)の契約に加え、2600万ドル(約20億5千万円)の入札金を費やしながら、07、08年の計16試合で2勝4敗の成績を残し、マイナー暮らしが続く現在も400万ドルの年俸が支払われていると指摘し、キャッシュマンGMの「(獲得は)完全な失敗だった」との談話を紹介した。
 同GMは08、09年に日本の球団から獲得の打診があり、井川と話し合いを持ったが、子どものころからメジャーで投げるのが夢という当人が断ったとし、以降は飼い殺し≠フ状態が続いていると指摘。ただ、今年で契約が切れるため、大リーグ球界関係者の話として、来季はメジャーの他球団からのオファーが届く可能性もあるとしている。

2019.07.31(Wed)
https://www.daily.co.jp/baseball/flash/20131011407.shtml