【ロンドン時事】陸上女子のキャスター・セメンヤ(南アフリカ)が、800メートルで連覇が懸かっていた世界選手権(9月27日開幕、ドーハ)の出場を断念した。代理人が30日に明らかにし、AFP通信などが報じた。セメンヤは五輪では800メートルを2連覇中。

 代理人によると、男性ホルモンのテストステロン値が高い女子選手の出場を制限する国際陸連の新規定の適用を差し止めたスイス連邦裁判所の仮処分について、同国の連邦最高裁判所が無効と判断したため。セメンヤは6月30日に米カリフォルニア州スタンフォードで行われたダイヤモンドリーグ(DL)800メートルに出場し、優勝していた。

 先天的にテストステロン値が高いとされるセメンヤは、「苦労して手にしたタイトルを守ることができなくなり、非常に失望している。しかし、この件に関わりがある全ての女子選手の人権のため、私が闘い続けることへの妨げにはならない」とコメントした。 

7/31(水) 9:14
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190731-00000030-jij-spo