総合争いの幕開けとなる第6ステージは、肋骨の骨折が見つかったパトリック・ベヴィン(シーシーシーチーム)を除く175人がミュールーズを出発し、7つ目の山頂ラ・プランシュ・デ・ベル・フィーユを目指す160.5kmの山岳ステージ。

大逃げのチャンスを掴みたい14選手での逃げが容認され、ト゛ゥクーニンク・クイックステッフ゜、ボーラ・ハンスグローエらが最大タイム差8分30秒でメイン集団をコントロール。逃げに乗った山岳賞ジャージ着用中のティム・ウェレンス(ロット・スーダル)が1級山岳2つの先頭通過を含む山岳ポイント26を積み重ね、山岳賞ジャージのキープに成功。敢闘賞も獲得した。

5つ目の3級山岳をトーマス・デヘント(ロット・スーダル)が先頭通過、そのまま単独走を開始。ボーナスタイムポイントが設定されている2級シュヴレール峠でジュリオ・チッコーネ(トレック・セガフレード)、クサンドロ・ムーリッセ(ワンティ・ゴペールサイクリングチーム)、ディラン・トゥーンス(バーレーン・メリダ)、ウェレンスの4選手がデヘントを追い抜き、フィニッシュ地を目指す。

チッコーネが山頂を先頭通過し8秒のボーナスタイムを獲得、山岳ポイントも合計30ポイントを獲得し、首位のウェレンスに13ポイント差まで迫っている。メイン集団はモヴィスター チーム、チーム イネオスらが牽引を始め、ついていけない選手が続出、あっと言う間に集団は縮小された。

先頭グループの4選手がメイン集団から4分先行してラ・プランシュ・デ・ベル・フィーユに突入。世界チャンピオンジャージ着用のアレハンドロ・バルベルデ(モヴィスター チーム)がメイン集団を引き上げ、先頭グループとのタイム差を縮めていく。残り距離4.5kmでウェレンスが遅れムーリッセも脱落、トゥーンスとチッコーネのペースは落ちない。メイン集団ではワレン・バルギル(チーム アルケア・サムシック)がアタックするも不発、ミケル・ランダ(モヴィスター チーム)が抜け出し先行する2人を追う。

ダヴィ・ゴデュ(グルパマ・エフデジ)のペースアップでファビオ・アル(UAEチームエミレーツ)が遅れ、勾配のきついところでさらにペースアップ。ステフェン・クライスヴァイク(チーム ユンホ゛・ウ゛ィスマ)やロメン・バルデ(アージェードゥゼール ラ モンディアル)がついていけなくなる。先頭の2選手は未舗装区間でトゥーンスがペースを上げるとチッコーネはついていくだけで精一杯、トゥーンスがそのまま区間優勝を果たした。

メイン集団ではマイヨ・ジョーヌ着用のジュリアン・アラフィリップ(ト゛ゥクーニンク・クイックステッフ゜)が最初に仕掛けるもディフェンディングチャンピオンのゲラント・トーマス(チーム イネオス)が先着。チッコーネは6秒アラフィリップを上回り総合首位へ浮上、マイヨ・ジョーヌを獲得した。

「信じられない!このステージは逃げに乗れたらチャンスがあると思っていた。メンバーの中ではチッコーネが一番強いと理解していたので、そのチッコーネ相手に勝てて本当に嬉しかった」(トゥーンス、勝利後インタビュー)

「子どもの頃からの夢がかなってとても嬉しい。2着はナーバスになったけどマイヨ・ジョーヌ獲れたと聞いた瞬間、全てすっ飛んでいった。数日間キープできるようトライしたい」(チッコーネ、マイヨジョーヌインタビュー)


>>2以降に続きます

7/12(金) 6:08配信 J SPORTS
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190712-00010000-jsportsv-spo&;p=1

Cycle*2019 ツール・ド・フランス 第6ステージ ハイライト
https://youtu.be/9oXHIyz8FKY