(CNN) 昨年のテニス全米オープン決勝で大坂なおみ選手に破れたセリーナ・ウィリアムズ選手(37)が9日、米ファッション誌ハーパーズバザーに寄せたエッセイの中で、
当時を振り返って大坂選手に謝罪した。

昨年の決勝戦では大坂選手が初の4大大会シングルス優勝を果たした。しかしウィリアムズ選手が試合中に暴言を吐くなどして荒れ狂ったことから、表彰式はブーイングの嵐となり、
大坂選手は涙を流した。

この時を振り返ってウィリアムズ選手は、「私からゲームが奪われただけでなく、決定的な勝利の瞬間がもう1人の選手から奪われた。彼女の長い成功に満ちたキャリアの中で、
最高に幸せな思い出の1つとして記憶されるべき瞬間だった」と回想した。

続いて大坂選手にこう語りかけている。「コートでも言った通り、私はあなたのことを誇りに思い、本当に申し訳なかったと思っています」
「私は過去も現在も未来もずっとあなたのために喜び、あなたを支えます。私は決して、もう1人の女性から輝きを奪いたいとは思いません。それが黒人女性選手であればなおさらです。
あなたの未来が待ち遠しい。信じてください、私はずっと、大ファンとして見守っています。今日もこれからもあなたの成功のみを祈ります。もう1度言います、あなたのことを
心から誇りに思うと。愛を込めて、あなたのファン、セリーナより」

ウィリアムズ選手はさらに、大坂選手から返ってきた言葉に涙を流したとも打ち明けた。

大坂選手はウィリアムズ選手に、「人は怒りを強さと誤解することがあります。その2つの区別がつかないから」「あなたのように自分自身のために立ち上がった人は誰もいません。
あなたはずっと、先駆者でいてください」と声をかけたという。

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190710-35139703-cnn-int