4年ほど前に表舞台から姿を消した女優の松島トモ子(73)が31日放送のTBS系「爆報!THE フライデー」(金曜・後7時)に出演し、98歳の母親を“老老介護”する様子を公開。介護のストレスで自身もパニック障害を発症していたことを告白した。

 松島は4歳で芸能界にデビューし、戦後の映画を支える名女優として活躍。麦茶のCMやテレビのワイドショーのコメンテーターとしても売れっ子になり、撮影先のケニアでライオンにかまれたことが1986年に大きく報じられたこともあった。しかし2015年を機にメディア露出が激減した。

 東京都内の自宅に番組スタッフを招き入れた松島は、4年前に70歳で「パニック障害」になったことを告白。その症状について「何に対しても、ものすごい反応を起こす。本当にパニックになってしまう」と説明し、原因は母親の介護による「重度のストレス」だと語った。

 結婚せず、きょうだいもいない松島は、15年5月ごろから深刻な認知症を患っている母・志奈枝さん(98)の介護を一人で続けてきた。志奈枝さんは家の中で暴れる、幻覚や妄想に襲われるなど症状が進行。精神的に追い詰められた松島は同年10月、タクシー乗車中に過呼吸に襲われ、外出先でネコを見ただけでパニック発作を起こすようになった。

 しかし志奈枝さんがファッション誌を見て「この服、かわいいわね」と言ったのをきっかけに、松島は「病院より美容院へ」を心がけ、おしゃれや化粧をていねいに続けた結果、今では2人とも症状の軽減傾向が見られるという。これまで介護のことを「ひた隠しにしていた」が、母親と互いに笑顔で接することができるようになったため、松島は今回、生活ぶりを公開することにしたそうだ。


5/31(金) 20:44配信 スポーツ報知
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