FIFA(国際サッカー連盟)は10日、大物代理人のミノ・ライオラ氏に3カ月の活動停止処分を言い渡した。
事の発端は、今月8日にイタリアサッカー協会(FIGC)がライオラ氏に3カ月、そのいとこで同じく代理人であるヴィンチェンツォ・ライオラ氏に2カ月の活動停止処分を科していた。
これにより8月9日までイタリアでの活動が禁止となったライオラ氏は、自身のTwitterで「この処分は、誤った根拠と嘘によって科されたものだ」、「私は、悲惨な状態のイタリアサッカー界や最近の人種差別問題におけるFIGCの役割を酷評していたが、FIGSはそのことを許していないのだろう」などとつづって、不正行為を否定。さらに法的措置を取る意向を示していた。
この案件はFIFAへと上訴され、10日に「FIFA懲戒委員会の委員長は本日、FIGCによって両代理人に科された活動停止処分を世界的な範囲に拡大することを決定しました」との声明が発表され、全世界での活動が禁止されることとなった。だが、処分の理由については未だに明らかにされていない。
なお、今夏の移籍市場は、プレミアリーグが8月8日、イタリアは8月18日、スペイン、ドイツ、フランスは8月31日に閉幕する。ライオラ氏は、今夏の移籍が噂されているマンチェスター・Uのフランス代表MFポール・ポグバやアヤックスのオランダ代表DFマタイス・デ・リフトなどの代理人を務めているため、彼らの移籍に影響が出そうだ。
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