「卓球・世界選手権」(28日、ブダペスト)

 女子ダブルス決勝で、前回17年大会銅メダルの伊藤美誠(18)=スターツ=、早田ひな(18)=日本生命=組が、孫穎莎、王曼ユ組(中国)に2−4で逆転負けし、銀メダルとなった。日本人同士のペアとして52年ぶりの金メダル獲得はならなかった。

【写真】“疑惑の判定”にぼう然のみまひな…絵にかいたようなガックリ図

 同世代の中国最強ペアの底力に屈したが、“疑惑の判定”も逆風となった。2ゲーム連取した後2−2と追いつかれ、迎えた第5ゲーム。9−9の勝負所で、早田のサービスエースが決まったかと思いきや、審判が「ネット」とジャッジし得点が無効となった。2人は抗議したが覆らず、会場の大型ビジョンで流れるリプレー映像を見るように促しても、見てもらえなかった。

 早田は「私がサービスを出して(ボールがネットの)白線にも触れず、軌道も変わってない。相手も『(レシーブを)ミスした』って表情をしていたので、相手選手もネットじゃないと思ったと思う」と無念そうに振り返った。

 伊藤も「(プレーを見た)全員が『ネットじゃない』と思うと思うし、私は『絶対に違う』と思った」と“誤審”であることを主張。「審判はビデオも見てくれなくて、審判にもっともっと言ってもよかったかなと思うし…。終わったことなので仕方がないし、言い訳にできない。取っていれば10−9だったので、あの一本はすごく大きかった」と時折、声を詰まらせながら振り返った。

 また、中国選手の試合にもかかわらず、この試合の審判が中国系マレーシア人だったことも無用な“嫌疑”を生んだ。伊藤は「なるべく中国系(の審判)は避けてほしいなと思いました。自分も日本人なので、日本系と中国系は避けてほしい。やっぱり(中国側の)中国語も通じるので、そういうところはこれから抗議していきたい」と残念がった。

 ルール上、試合中はベンチコーチが抗議することはできなかった。女子日本代表の馬場美香監督は試合後、国際卓球連盟(ITTF)に対して、一連の問題について改めて抗議する方針を明かした。

 ただ、敗因をミスジャッジだけに求めることはできない。2−0とリードしたが、戦術を変えて強打と緩い球の緩急をつけて得点を重ねてきた中国ペアに対処することができなかった。

 伊藤は「ラッキーを勝ちにつなげた中国選手の精神力が強かった。やることはやって出し尽くしたので、運、実力、技術、戦術、全部一つずつ負けた」と受け止めた。早田は「運がなかったと思うが、運も実力のうち。簡単に勝てるように実力を付けて、次は勝ちたい」と前を向いた。

4/29(月) 1:21配信 ディリースポーツ
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【卓球】<伊藤、早田組>銀メダル 疑惑の判定に泣く!日本ペア52年ぶりの快挙ならず..世界選手権/女子ダブルス
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