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2019/04/09(火) 09:31:10.48ID:9eDXdepq9大賞は記録部門と選考部門があり、記録部門は選考でなく、数字で出てくる。
昨年度の勝率部門は0・849(45勝8敗)という歴代3位の高勝率を挙げた、藤井聡太七段が1位で、2年連続となった。
2位は渡辺明二冠(40勝10敗)と永瀬拓矢七段(36勝9敗)の0・800で、8割台3人は記録的であろう。
勝率第1位は、プロ野球で言う、首位打者のようなもので、これを2年続けた藤井はやはり本物だ。
対局数部門は、広瀬章人竜王の64局(初)。竜王戦だけで予選から七番勝負まで、15局指したのが大きく貢献した。最多勝利は佐々木大地五段の46勝(初)。連勝賞は、渡辺二冠の15連勝(初)だった。昨年は藤井が4部門独占だっただけに、記録部門がきれいに4人に分かれるのは珍しい。
この中で佐々木だけは、好成績を上げながら、優勝や昇級に結びつかなかった。しかしこれだけの成績を挙げられる棋士が、下位のままで終わった例はない。師匠の深浦康市九段も、かつて9勝1敗で順位戦を上がれなかったことが2度あったが、持ち前の根性でA級、そしてタイトルまで届いたからだ。
選考部門の最優秀棋士賞は、棋聖と王位を奪取し、名人戦の挑戦者となった豊島将之二冠に輝いた。
早くからタイトル戦に登場するも、今一歩届かなかった豊島が昨年度、一気に花開いたのだ。選考の対抗はB級1組全勝と、王将、棋王を確保した渡辺二冠かと思うが、渡辺は二番手の優秀棋士賞に選ばれた。
最優秀棋士賞は長年、羽生善治九段の指定席だったが、この選考を見ると、時代の移り変わりが分かるというものだ。新人賞はYAMADAチャレンジ杯に優勝し、年間で7割近い勝率を挙げた大橋貴洸(たかひろ)四段に決まった。
注目の藤井は、石田直裕五段相手に竜王戦で指した、△7七同飛成の鮮烈な一手で、升田幸三賞を獲得。この若さで永遠に語り継がれる手を生み出したのだった。
なお最優秀女流棋士賞には、里見香奈女流四冠が選ばれた。
■青野照市(あおの・てるいち) 1953年1月31日、静岡県焼津市生まれ。68年に4級で故廣津久雄九段門下に入る。74年に四段に昇段し、プロ棋士となる。94年に九段。A級通算11期。これまでに勝率第一位賞や連勝賞、升田幸三賞を獲得。将棋の国際普及にも努め、2011年に外務大臣表彰を受けた。13年から17年2月まで、日本将棋連盟専務理事を務めた。
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