そもそもIOCとMLBの対立は長年続いている
野球界の頂点はNFLと並ぶ世界最大のスポーツ団体の一つ、
MLBである

MLBは世界最古のプロスポーツリーグであり、
総収入はNFLに次ぐ世界2位、観客動員数はダントツの世界一だ

一方のIOCの近代五輪が誕生したのはMLBよりも20年も遅く
総収入や観客動員数でもMLBには遠く及ばない

そんな後発のIOC五輪に、シーズンが被るMLBは選手の派遣を拒否した
その為、MLBの協力が得られなかった五輪の野球はマイナーリーガーが主体で
アマチュア野球の団体であるIBAFが仕切っていて
現在はソフトボールと統合したWBSCが仕切っている

しかしながら野球界はMLBを頂点としたピラミッド構造であり、
WBSCには大きな権限も権威も無い
日本以外の国では、アメリカの野球ファンもも含めて五輪の野球は全く興味が無く
五輪を支えているアメリカの大企業のスポンサーも五輪の野球には関心が無い

そうした背景もあってIOCは、五輪で野球を継続的に開催する条件として
MLBの選手の参加を絶対条件としてMLBに譲歩を求めたが、
後発の格下のIOCの強迫に、MLBが応じるはずも無く、その結果、
野球は五輪から排除されたのだ

つまり、IOC五輪は、MLBに見捨てられたのである