FIFAランク50位の日本は同100位のベトナムを1―0で下し、優勝した2011年以来2大会ぶりの4強入り。後半12分、MF堂安律(20)=フローニンゲン=が、準々決勝から採用され、この試合2度目となるビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)判定で得たPKを決めた。日本は28日の準決勝でイランと対戦。イランでの取材経験から岡島智哉記者が、強さの根源を「見た」。

 イランは24日の準々決勝で中国を3―0で一蹴した。エースFWアズムンが1得点など、3得点は全て相手のミスにつけ込んだ。「満足だ。プレッシャーをかけ続けてミスを誘った」とケイロス監督。対アジア勢公式戦無敗記録を39に伸ばした実力は本物だ。

 私が担当する鹿島の公式インスタグラムに異変が起き始めたのは18年10月下旬。ACL決勝でペルセポリス(イラン)との対戦が決まった直後からだ。あらゆる投稿に大量のペルシャ語のコメントが並ぶようになった。ペルセポリス・ファンの挑発行為なら理解できる。だがその大半が鹿島に好意的な内容であり、ハートマークで締めくくられていた。

 「エステグラルというチームのファンが鹿島を応援し始めたようだ」と担当者。エステグラルにとって、ペルセポリスは国内の人気を二分するライバル。宿敵の惨敗を願う思いからの行動だった。“ペルシャ語ジャック”は選手アカウントにも飛び火(MF土居聖真が大人気らしい)した。決勝前にテヘランの街を歩くと、ペルセポリス・ファンから「俺たちが勝つ」と絡まれ、エステグラル・ファンには激励の握手を求められた。

 アジア12か国でサッカーを観戦したが、ここまで宿敵を憎悪する文化は感じたことがない。欧州や南米のようなサッカー文化の土壌がイランにはあった。テヘラン開催の第2戦に集まった観衆は公式発表で10万人と超満員だった。収容は8万人だったはずだが…。

 ベトナムの朴恒緒監督が日本戦前の会見で「分析はしたが…。弱点がなかった」と苦笑いしていたのを思い出す。森保監督は異次元の強さを誇る常勝軍団を倒す青写真が描けているだろうか。(岡島 智哉)

 ◆イランの“無双”アラカルト

 ▽対アジア勢公式戦39戦無敗 12年11月14日のブラジルW杯最終予選ウズベキスタン戦を最後に、約6年間39試合無敗を継続中。

 ▽4年間で1敗のみ 15年アジア杯以降、公式戦30試合で20勝9分け1敗。唯一の負けはロシアW杯1次リーグのスペイン戦で0―1の惜敗だった。ロシアW杯予選は2次、最終の合計で12勝6分け。世界最速でW杯出場を決めた。

 ▽アジア杯最後の黒星は96年大会 アジア杯は32試合連続無敗(延長負け、PK戦負けは公式記録上、引き分け扱い)。最後の黒星は96年UAE大会の1次リーグ・イラク戦までさかのぼる。

 ▽今大会無失点 1次リーグ3試合、決勝T2試合で無失点を継続中。ロシアW杯最終予選では控え組中心で臨んだ最終節のシリア戦を除き10戦中9試合で無失点を記録した。

1/26(土) 6:08配信 スポーツ報知
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