読書が趣味で多いときには月20冊以上。テレビは見ない。
マジメ過ぎる中日のドラフト1位、根尾昂内野手(18)=大阪桐蔭高=が注目を集めている。

 今月7日の新人合同自主トレ初日には約150人の報道陣が詰めかけ、
2日目には竜党で知られるスピードワゴンの井戸田潤(46)が在名テレビ局の取材で球場に訪れた。
在名メディア関係者は「久々に全国区の若手が入った。一挙手一投足を追うかいもある」と喜ぶ。

 そんな騒ぎを尻目に、スーパールーキーは「見られた中で結果を残せるようにしたい。
早く(プロに)慣れるのが一番。キャンプ、シーズンに向けて体を作ることが大事」と落ち着き払っている。

 そんな後輩に、根尾と同じく高校3年の夏に全国制覇を果たし、
2015年ドラフト1位で入団した小笠原慎之介投手(21)は、
「いま振り返って、自分には彼のような余裕はなかったですね。まあ、ひと言でいえばスゴイと思います」と感心しきりだ。

 「先日も夜のまだ早い時間に、寮の大広間でテレビを見ていて、彼が通ったので声をかけたら『もう寝ます!』と」
と目を白黒させる。

 根尾は「見ないので」と自室にもテレビを置いていない。
1年目から品行方正で地頭の良さを発揮する半面、やんちゃな先輩も多いプロの世界で
浮いてしまわないか心配になるが、小笠原は「僕個人の考えですが、今のスタンスでいいと思いますよ。
接触する時間は短いですが、フランクに話せば、そのままフランクに返してくれますから。
皆がおちゃらけてたらチームが締まりませんし、彼のキャラが生かされるポジションでやれると思いますけど」とみる。

 センパイも一目置く根尾は、2月のキャンプでも話題を振りまきそうだ。(山戸英州)

https://headlines.yahoo.co.jp/cm/main?d=20190119-00000005-ykf-spo