日本ハムのドラフト1位ルーキー・吉田輝星投手(17=金足農)が本紙の単独インタビューに赤裸々告白だ。プロと大学の間で揺れた進路の葛藤、現状の課題、目指す将来像から結婚観まで、余すところなく大いに語った吉田。いよいよプロとしての年明けを迎えたみちのくの侍が、新年早々高らかに語った“初夢”とは――。

 ――ドラフト当時を振り返って、改めて現在の心境は

 吉田 ドラフトは外れ1位という悔しさはあったんですけど、それよりもうれしかったというのがすごく大きかったです。ホッとしたというか。今の結果は高校3年間頑張ってきた結果。人生の中で挑戦し続けてきましたが(プロ野球は)一番大きな挑戦になる。後悔はしていません。

 ――進路のことでは葛藤もあった

 吉田 甲子園や国体で自分の力を発揮できたことが大きかった。ほぼ毎日、家族会議でしたね。両親には「プロで自分の力を試したい」という言葉だけを繰り返していて、父からは「野球が終わった後のほうが人生が長いんだから、その後のこともしっかり考えろ」と言われてました。自分は甲子園の前から大学がほぼ決まってた状態で、それでもそこで自分が満足してしまったらチームは落ちていく一方なので、プロに行くつもりで練習していた。強豪校を相手にストレートで抑えられたのが自信になりました。

 ――注目を浴びることに戸惑いは

 吉田 最初はそんなに注目されてなかったので「やっときたなー」みたいな感じ。勝って注目されてきたら注目以上にやってやろうという感じでした。僕もそうなんですけど、全体的に目立ちたがり屋が多いので、それがモチベーションになっていた。ファンレターとかもけっこうあったみたいですし、野球で注目されてたいなというのはずっとあります。

 ――今の課題は

 吉田 一番の課題は変化球ですね。下半身の強化はコントロールも安定するし(直球と)同じフォームで(変化球を)投げられるようになるので取り組んでる。ストレートが長所なので、やっぱりできるだけストレートに近い投げ方で変化球を投げられるようにやっています。最終的にはストレートに見えてちょっと動く球、ストレートと同じ軌道で遅い球を身につけられるようになりたい。チェンジアップとかメジャーのムービングファストとか、そういうのを投げられるようになれればいいかなと。

 ――オリックスから金子投手が移籍してくる

 吉田 登板を見られる機会も増えると思うし、そういう場面で疑問に思ったことをどんどん自分から質問して、いろいろと教えてもらえたらと思います。興味あることにはどんどん突っ込んでハマっていっちゃうので、すぐに聞いちゃうんです。人見知りはまったくないですね。

 ――1年後、5年後、10年後の将来像は

 吉田 今年はできるだけ早く一軍に入って活躍するのが目標。5年後は球団のエースとして日本一に一番貢献した選手と言われるように。5年後までには日本一になりたい。10年後には日本で一番の投手になりたい。その先もメジャーとか、さらに上を目指せるなら挑戦したいです。

 ――結婚は

 吉田 ふふっ。できれば自分が現役でやってる姿を、子供に見せられれば最高なのかなと。自分の一番いい時期を見せてあげたい。そのためには20代前半で結婚? うーん、やっぱり映像でもいいかな(笑い)。好みのタイプはあんまりわからないんですよね。芸能人とかでもこの人っていうのがなくて。みなさんステキだと思います。

>>2以降に続きます

2019年01月04日 16時30分
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