締めて868万8475円――。サラリーマンの年収としては悪くない金額だろう。だが、これが今季のイ・ボミ(30)の獲得賞金と聞けば、驚かれる方も少なくあるまい。わずか3年前に2億円プレーヤーとなった元女王も、「男でミソをつける」女子プロのジンクスは破れなかったようだ。

 かつて写真集まで刊行した美女ゴルファーのお相手は、俳優のイ・ワン(34)である。韓国のトップ女優、キム・テヒを姉に持ち、日本でも人気を博した「天国の階段」に出演するなど、押しも押されもせぬ韓流スターだ。

 今月5日のトークイベントでクリスマスの予定を尋ねられたイ・ボミは、今年初めから交際を始めたというイケメン俳優との関係を隠そうともせず、「いい人と出会えたのでデートも一生懸命がんばります!」と熱愛ぶりをアピールしている。

 とまぁ、私生活が絶好調なのはよく分かった。問題は本業のゴルフが絶不調ということである。

 スポーツ紙記者によれば、

「イ・ボミは2015年、16年と2年連続で賞金女王に輝いたものの、昨季は賞金ランキング23位。予選落ちが9回に上った今季は83位まで順位を下げた。51位以下は女子ツアーのシード権を失いますが、賞金女王には3年間の出場権が与えられるため、どうにかクビが繋がった状態。来季はシード落ちの恐怖を抱えながら、背水の陣でツアーに臨むことになります」

藤田も森田も横峯も

 果たして、恋人を作っただけで、これほどのスランプに陥るものだろうか。

 ゴルフジャーナリスト・児島宏氏はこう分析する。

「たとえば、森口祐子は結婚して1男1女を儲けてから何度も優勝を経験しています。ですから、女子プロは恋愛や結婚でダメになる、とは一概に言えない。ただ、女子の方が仕事とプライベートを混同しやすい面はある。たとえば、藤田光里はキャディとの関係が発覚してからは成績を残せずに苦しんでいます。ゴルフの技術が固まっていない時期に、恋愛に夢中になったことが影響しているのではないか」

 他にも、13年の賞金女王・森田理香子はスポーツトレーナーとの交際を公表してからは全く勝てない。それどころかイップスに悩まされて、つい先日、休養宣言をするに至った。メンタルトレーナーと結婚した横峯さくらもここ数年は優勝から遠ざかっている。

 話をイ・ボミに戻すと、彼女は今年、6年間連れ添った清水重憲キャディとのタッグを解消した。ツアー関係者が囁くには、

「俳優の恋人と付き合い始めてからというもの、イ・ボミはプレーで集中を欠くところがあり、清水さんから注意を受けていたそうです。そのことが名コンビの間柄をギクシャクさせた原因かもしれない」

 一方、申ジエなどのサポートを務めるプロゴルファーの金愛淑氏は、

「女子プロは移動と試合を繰り返し、毎週の結果にも向き合わなければなりません。内情は過酷で、恋愛などしなくても気持ちの浮き沈みが激しい。むしろ、恋人が出来たことをきっかけに、うまくリフレッシュして本来のイ・ボミに戻ってくれればと思います」

 恋は毒にも薬にもなる

12/23(日) 5:59配信
https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20181223-00553690-shincho-golf